ダイバシティ。多様性。最近よく使われる言葉。
日本でも日本人と外国籍の人の結婚が多くなって、いろんな肌色の日本人がメディアで活躍するようになってきている。
黒人と日本人、白人と日本人、アジア系の人たちと日本人の子供達は皆、海外に住んでいても親が希望すれば日本人になれるし、片親の国籍次第ではもう一方の親の国籍も取れる。
いわゆる子供のうち、22歳までは合法の二重国籍。
また、それだけじゃなくて、外国籍の親の元で生まれたけれど、帰化して日本人となる人たちも増えてきているし、出生地主義のアメリカのような国で生まれて二重国籍者になる場合もある。
だから、黄色人種だけが日本人じゃない昨今。
フランスに住み始めて分かったのはフランス人と一言で言っても30年前のように白人主体の国がフランスなのではなく、今はいろんな肌の色のフランス人がいるということ。
その中には二重国籍の人も三重国籍の人もいる。
特にパリ。
オペラ座(ガルニエ)近くや15、16区などの高級エリアは上品そうな白人系フランス人ばかりだけれど、例えばパリ13区や19区の特定の地域を歩いてると、ほぼアラブ系、アジア系、アフリカ系の人しかいない。
そこでは白人系フランス人はマイノリティ。
パリ郊外のフランスの歴代の王達が埋葬されている教会があるサン=ドニというエリアでは基本的にアラブ系、アフリカ系のイスラム教徒しかいないように見える。
だから最近クリスマスも街として装飾しない事が決まったらしい。
それでも、フランス人。(違法移民でなければ。)
宗教、言語、食べ物全てにおいて100年前までのほぼ白人社会で成り立ってきたフランスの文化とは異なる背景を持つ人たちだけれど、移民でフランスに来た結果、フランス国籍を得てフランス人となった。
だから、フランスという国に対して自分たちの習慣を受け入れて!と訴える権利がある。
一方で日本は。
基本的には今でも目は黒、髪も黒でストレート、肌の色は黄色、というのが共通認識なっているように思う(かく言う私の髪が激しい天パだけど)。
でも、実際は、現在いろんな日本人がいる。
片親、または両親が白人系なら髪の色も茶色、目の色も茶色や青に近い人もいるだろうし、片親が黒人の場合は、黄色人種とはまた違う色の場合もあると思う。
※※※
成人後も日本とヨーロッパの二重国籍を持つ私のかつての友人は、片親が白人系。(ちなみに彼女の日本人の方の親は日本人パスポートのみで海外に50年間以上住んでいる。日本人の意識がとても強く、生き方においても尊敬できる方。)
そのため、彼女自身の外観はスーパーモデル並みの容姿で、目の色もいろんな色が混ざっている。
日本語は話せない。
日本の文化も知らない。
黒髪、黒目の私からしたらものすごくキレイな西洋人。
だった。
私と並ぶとその差は歴然で、スーパーモデルの横に、チビのぽっちゃっりが並んでいる状態。
高校生だった私たち。
一緒に鏡の前に立って身長比べをしていて、彼女は改めて驚いたように
「Yoshikoの太腿、信じられないくらい太っい!」
と叫んだ。
事実だったし、彼女は本当にその国でモデルもやっていたので本気でそんな太い脚が存在する事に驚いたらしかった。
そんなんだから私自身、「おっと、ストレートな物言いできたなぁ」とは思ったけど、言われたって腹も立たない!だって事実すぎる事実だったし、私にとってはその国の子だったから感性が日本人と違うと割り切ってた。
日本で生まれ育った日本人ならきっと他人の容姿、殊に「太い太もも!」などと、そんな事は口に出さなかったと思うけれど、外見も考え方も完全にヨーロッパ人で、当時、彼女は日本語が話せなかった。
最初出会った時に、英語で「片親が日本人」と言っていたらしいけど、私は英語がまともに分からなかったので「Japanese…」という音を聞き取って親戚が日本人?程度にしか思わなくて、その後数ヶ月経って日本人の親に会った時にひっくり返るくらい驚いた。
どこに日本人要素が?と思われるくらいヨーロッパ的な顔立ち、身長、スタイル。
ものすごく美しかった。
繰り返して言うけど、言動や行動が完全に現地の国の人で,30年前、高校生当時の私が思う日本人要素は全くなかった。
そんな彼女、大人になって日本語が話せるようになり、徐々に日本の文化を学んでいった。
日本語が上手くなり、日本に来る度に、
「日本人は私を日本人として見ないのおかしい。私は日本人なのに差別を受けてる!」
「日本は黒目、黒髪しか日本人として認めないの時代遅れ。しかもジロジロ見てくるの!」
「私の生まれ育った国ではもっとダイバーシティがある。」
「私に日本語上手だね、とか、日本語話せますか?どこの国の人?って言ってくる日本人ってすごい失礼!!!」
「今の時代色んな日本人がいるのに肌の色、顔貌で判断するのって完全に差別!私の生まれ育った国では誰もそんなこと言わない。多様性があるから!」
「Yoshikoの私の母国語の発音、変だから聞き取りづらい。」
「私の生まれ育った国では◯◯なのに、何で日本は◯◯ができないの?」
と言うようになった。
日本の国籍があるから、日本人。
考え方も習慣も食べ物も日本で生まれ育った日本人とはかけ離れているけれど、国籍は大人になった今でも日本人(二重国籍)なのだから日本人として認められるべきで、その扱いも日本生まれの日本人と同様に扱うべきで差別されるべきではない!
これは、
フランス育ちだけど、習慣も食べ物も非白人系のフランス人の在り方と似ているなぁと最近改めて思う。
彼ら(アフリカ系、アラブ系、アジア系)もフランスにおいて、自分たちはフランス人だから、古来のフランス文化と違ったとしても、フランス人として受け入れたからには宗教も文化、習慣も受け入れられるべき!と言う考えを持ってる。
郷においては郷に従えと言う言葉があるけれど、その真逆。
私のかつてのその友人も日本国籍を所持しているから、
日本はもっと多様性を
受け入れるべき!
もっとヨーロッパの(自分の生まれ育った)国を見習うべき!
と言う。
日本人は黒髪、黒目という概念を持つ日本人の概念がおかしいという日本国籍を持つ彼女の主張。
多様性ってすごく難しい。
一方で、
ママ友の一人に日本人じゃないけど、私の中で、度々日本人だと勘違いしてしまう人がいる。
そのママ友は日本とは縁もゆかりも無い外国生まれの外国育ち。大学生の時に初めて日本にやってきて、そこから日本人と結婚して日本に住んでいる。
そんな彼女は5、6ヶ国語を話せるマルチリンガル。
外見は白人系のヨーロッパ人みたいだけどそんな事を忘れさせるくらい間の取り方とか、仕草などが完全に日本人。
普通の日本のお母さん。
自分の子供の愚痴を言う時の言い方も日本人!笑。
ある時、彼女と話している時に英語圏の人がやってきたから思わず、
「誰か英語わかる人探してくる!」
と走り出した私。
でも、よく考えたらそのママ友、英語ペラペラだったと言う事に途中で気づいてUターンしたと言うことがあった。
あまり考えずに日常の出来事を自然な日本語で話しているから、度々そのママ友が日本語しか話さない日本人だと思って話してる自分がいて、彼女が実家の話をするときに「ああ、そうだった、県じゃなくて国が違うんだった!」と思い出す。
日本社会に完全に溶け込んでいる彼女だけど、外国籍。
そして、彼女の子供達は日本で生まれ育ち。
日本の公立の制度の中で受験を経験している。
そして、未成年ながら
日本国籍のみの日本人。
彼女自身、子供達に自分の国の国籍も併せ持たせる事を全く考えてなかったらしい。
日本が好きだから。
夏に花火大会に一緒に行ったのだけど、美しく浴衣を着こなしていて、本気で見惚れた。
彼女曰く、
浴衣は日本情緒があるから大好き。毎年、花火大会に行くために1着買うようにしてる、と。
方や、
子供時代も含め、人生の90%以上を日本ではない片方の親の国で母国として過ごし、たまに来日(帰国?)しては日本社会の批判をする(コロナ禍での日本批判が凄まじかった…)日本国籍と育った国の国籍とを合わせて保持し続けるかつての友人。
その彼女の子供達も当然のことながら日本国籍保持者。プラス、生まれ育っている国の国籍+父親の国籍の三重国籍保持者。
理由:
便利だから。
だから彼女の子供達も日本人であり、きっとその子供達も日本人になれる。
※国によっては日本大使館で二重国籍OKと出してるところもある。
法務省
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji06.html
(外国籍離脱の努力…)
余談だけれど、私がフランスで知り合った日本人とのハーフの方はお母様が生真面目な方で成人後、どちらか選びなさいと言う事で、その人はフランス、兄弟は日本国籍を選び、日本に住んでると言う。
だから、その人の子供達(日本でいうところのクウォーター)もフランス国籍のみ。
でも、成人後海外に移住した日本国籍のみの日本人が将来的に外国籍を選んだら、日本国籍は放棄して、外国人として日本に行かなくては行かないといけない。
この制度でどれだけの日本人が涙してきたんだろう。
どんなに日本の事を知らなくても、日本語が話せなくても生まれながらの二重国籍者は一生涯、二重国籍のままでいられる可能性があるし、その子孫も「日本人」になる事が可能。
だけど、自分から選択して後から他国の国籍を取ったらどんなに日本で生まれ育って、母国語やアイデンティティが日本人でも日本国籍を失って外国人となる。
それが一般的な今の日本の国籍制度。。。
かつての友人とママ友。
日本語レベルは同じくらい。むしろ外国籍のママ友の方が自然な日本語を使う点では日本人。
日本情緒や譲り合う心を持ち合わすママ友。
しかも外国籍のママ友は日本で働き、日本人同様に日本でちゃんと税金を納めている。
日本国籍保持者のかつての友人は、成人するまで外国で生まれ育ってるから日本の教育制度はほとんど何も知らない。
日本で税金も納めた事がない。
二人とも美しい白人系ヨーロッパ人な感じ。
二人とも生まれ育った場所も日本ではない外国。
二人とも受けてきた教育も日本ではない外国。
じゃあ、何が違う?
日本国籍保持者か外国籍か。
日本語が話せる話せないだけの問題ではないし、
見た目の話だけでもない、
日本の心(アイデンティティ)を持っているか否か…???
間の取り方…???
でもそれって何だろう。
日本人による日本人への差別はもちろんある。
特に日本で生まれ育ったいわゆるハーフの日本人達で、逃げ場がなく苦しんでる人たちも少ないと思う。
でも、私のかつての友人は日本は生まれ育った国ではなく、片親の生まれ育った国。ある種異国。
ルーツが日本なだけで、自分には自由に暮らす国があり、仕事がある。
アイデンティティが日本というのも程遠い。
差別はどんな場合でも良くはない。
見た目の判断も良くない。
でも、
見た目が一般的な日本人と違い、カタコトの日本語を話す「人」を今の日本の価値観の中で、どうやって日本人か外国人かを判断すればいいんだろう。
教育制度を変える必要があるだろう。
根本的に概念を変える必要があるだろう。
欧米諸国のようにどんな人でもどんな国籍でもその国の言葉が話せなくても多様性に則って話す対応をしていかないと国際的な価値観から言ったら差別になるのか?
見た目で判断する今の多くの日本人が悪いのか?
日本人日本国籍って何なんだろう、国籍って何だろう、多様性って何だろうと考えさせられる海外生活3年目。
国籍問題がテーマのネット記事
https://www.editus.jp/archives/7184
#二重国籍 #差別問題
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