🇫🇷フランスの幼稚園・学校義務教育と国立大学の費用と年数。

フランスの義務教育年数

3歳から16歳までは義務教育だから、一般的な幼稚園から公立高校まで学費は無料。

給食費も各家庭の収入や子供の人数によって異なる。だから、例えば難民で仕事がなく、子供が多い家庭は給食費が無料だったりする反面、フランス人でひとりっ子を育ててる場合などは全額支払いになる。

これはバカンス中の学童保育も同様で、子沢山の低収入の場合は学童費用が限りなくゼロで、一般的な収入のあるフランス人で子供1人を育てている場合はその費用も全額となる。

私立の学校を選択する場合はもちろん有料になるけれど、そこまで高額ではない印象。

日本の私立の学校も年間費用50万円くらいから100万円くらい(高いところはもっと!)だと思うけれど、フランスの私立の中学校の場合、30万円くらいから50万円くらいのところが多い。(もちろんもっと高いところもあるし、家族がかつて政府に貢献したご令嬢でないと入学できない学校もある!)

国立大学の学士課程取得にかかる費用

年間維持費的な感じで毎年300€(約45000円)。

内訳は

  • CVEC(学生生活登録料)105€(2025/26)※年々値上がりしている
  • ライセンス(学士)178€〜
  • マスター(修士)240€〜

そして、学士課程は3年間で取得できるからダブる事なく卒業すると仮定するとかかる費用が約1,000€ほど。

つまり、国立の大学であれば学士取得までに16万円ほどと言う計算になる。

そして、修士課程2年間を合わせても30万円ほどで修士課程が取得できる。

ただ、下記の記事のように国立大学であっても語学コースとなると費用はまた別になるし、海外から新規入学者だと国立大学の学士や修士課程であってもプラスアルファの学費がかかる。

そして、もちろんちゃんと勉強しないと卒業できない。

私自身、国立大学の後期学士課程の3年生に通っただけだけれど、全ての授業で

  • 論文(6−10ページほど)の提出、
  • 口頭論文、
  • 出席率、
  • 授業での積極的な発言

などが単位取得のために考慮されて成績に結びつくことを知って驚いた…。

ボーッと出席しているだけでは学資は取れないフランスの大学。。。

当たり前って言えば当たり前。

幸い、全ての科目で単位を取得できたけれど、フランス語が全くもって完璧とは言い難い私。

論文提出時期は本当に地獄だった。。。

しかも口頭論文は基本的には全てグループワークなので、周りの人たちの足を引っ張らないようにちゃんと資料となる論文を読み込んで自分の担当する場所をこなしていかなくちゃいけないプレッシャー。

誰にも頼まれてないのに
自分を追い込んでみている
47歳、高卒バレエ講師。

バレエの先生は非常識、バレエに携わる関係者は非常識な人が多いと言う言葉を日本ではよく耳にする。

そして、私の体験上、実際
その言葉は嘘じゃない。

だからこそ、私はバレエダンサーを目指す若い人たちに学業の重要性を訴え続ける。

一般常識とかけ離れた日本のバレエ界で、一般常識的な考え方(先生を神様扱いしないとか…。)を持つ人が増えたらいいと思う。

おかしな事におかしいと言えるようなバレエ界になってほしいと思う。

フランスの幼稚園の先生はBAC+5(修士課程終了)

日本の場合は幼稚園や保育園の先生になるには基本的には(他のいろんなルートがあるけれど)大学の教育学部を卒業(幼稚園教諭一種免許状)や短大または専門学校に2年通う事(幼稚園教論二種免許状)でなれるけれど、

フランスは基本的には
大学院まで出ないと
幼稚園の先生にはなれない。
※2025年現在

一部、インターナショナル幼稚園でモンテソリー教育+英語教育などを行っているところはその資格が異なるところもパリ市内にはあるけれど、これは日本同様にちょっと特殊で、一般的なフランスの幼稚園とは異なるし、費用もかなり高額

ソルボンヌ・ヌーベル大学の語学コースに通っていた時に、そういう特殊な私立の幼稚園で先生をやっている友人がいたけれど、その子自身は母国語以外に英語がC2レベル、フランス語B2(数年前の時点で!)そして、母国で大学院を卒業して小学校の先生をしていたからフランスと似たような知識や経験、学歴を持っていた。

フランスも幼稚園の先生は
小学校の先生にもなれる!

ちなみに私のフランス人の知り合いにも公立の幼稚園の先生がいるけれど、本当に授業が素晴らしいと感じた。

彼女は私と同じくらいの歳で、すでに先生としての経験も豊かと言うのもあるけれど、幼稚園の授業の一環として、有精卵を温め続け、孵化する瞬間を幼稚園児たちと一緒に観察していたり(その後、成長した鶏は彼女が自宅で飼っている)、いろんな国の文化を伝えたりその内容が多岐に渡っていることに感心した。

もちろん、彼女がやっているようなことが全てのフランスの公立幼稚園で行われているとは思わないけれど、日本だったら私立のちょっと高額な幼稚園でやるようなレベルを一公立の幼稚園でやっている事実もある。

現役の幼稚園の先生から直接話を聞くことで、フランスという国がいかに幼児教育を重視しているかを目の当たりにして教育の重要性を改めて考える機会となった。

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