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🩰海外バレエ留学したらそれで人生上手くいく?の現実

10代で海外バレエ留学のためにバレエを頑張ってる子も多いと思いますが、その後、海外のバレエ団に就職、誰でもできるわけではない事実を知っていますか?

日本のバレエ教室の中にはバレエ留学させたらそれで良しというところも少なからずあります。

でも、10代の子達の長い人生、果たしてそれで終了でしょうか?

海外のバレエ学校に3年、長い子だと7年間ほど過ごしたとしても、その後の海外バレエ団への就職はとても厳しいです。

バレエ学校でも特定のバレエ学校だと自分からCV(履歴書)送らなくても、反対にバレエ団からオファーされる事もあるし、よほど才能が見て取れる子は思いの外簡単に就職出来るかもしれませんが、そんなバレエ学校、シチュエーションは稀です。

まず第一に日本ではクラシックバレエがとても盛んで人気ですが、ヨーロッパは今、小さいバレエ団でも仕事があるのはコンテの方です。

たとえばパリ・オペラ座バレエでも年間表を見ると、コンテとクラシックが半々。日本だとコンテはお客さんが入らず、集客が得づらいですが、ここパリ・オペラ座バレエの舞台の客入りを見てるとクラシックバレエ同様満席で、チケット取れない事もしばしば。

だから、クラシックバレエも踊れるバレエ団となると本当に道狭き。。。

技術だけでなく、容姿、身長、ヨーロッパ人に負けない何かがないと雇ってもらえないのです。

国立のバレエ学校?私立のバレエ学校?

留学も色々な形態があります。

スカラーシップで行くか、私費で行くか。

スカラーシップだったらそのスカラーシップの内容はどうなっているのか?

寮費は込み?

日本への往復代は?

国立のバレエ学校だったり、日本人が多い私立のバレエスクールだったり…

滞在ビザはどうなってるのか、それが日本人パスポートしか持ってない日本人にとっては大きな問題です。

親として、保護者として調べる事は山のようにあります。

海外のバレエ学校によっては長期滞在ビザが発給されず、3ヶ月に一度、3ヶ月間日本に戻ってこなくてはいけないバレエ学校もあります。

そうした時の親の経済負担(航空券代、日本滞在時のバレエ教室のお月謝とか)が大きな負担になります。

主要な海外のバレエ学校はそもそも入るのがとても大変でだし、同じヨーロッパでも目が飛び出すほど高額の年間授業料のバレエ学校がある反面、フランスやドイツの国立のバレエ学校に入れたら学費がだいぶ抑えられます。

ただ、問題はその後です。

海外バレエ留学後、海外でバレエダンサーになれずに帰国する人が多いのが現状です。

周知の通り、日本でバレエで収入を得るのは相当難しいです。

だから、海外のバレエ団で就職できたら最高ですが、かと言って役がつくのも難しいし、ビザ問題もあるし、言葉の壁を乗り越えて、欧米のスタイルの良い人たちをも追い抜かして入団するのは極めて困難です。

ただ、

何事もやってみないとわかりません。

時の運次第で、バレエの神様が微笑んでくれるかもしれません。自分を信じて、根拠のない自信を持って前に進むことも人生大事だとは思いますが、いつも頭にプランBを立てながら自分の道を進む方が、上手くいかなかった時のダメージが緩和されるのではないかと思います。

また、とにかくどこの国で働くにしても英語力だけは持って、そこから余裕があればその国の言語を第3言語としてマルチリンガルにいかないことには言葉のないバレエとは言えども難しい現実があります。

努力、運、語学力、チャンスを掴むタイミングを見誤らない。

夢見るだけではどうにもならない事もあるのが現実です。

実力だけでは、「就職」までは至らない場合が多く、志半ばで帰国している大多数の先人たちの現実もしっかり抑えていく必要があると思います。

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