🇫🇷フランスでも日本でも北欧は同じ国扱い?差別とは何かを考えた。

冬休み中だというのにメルロ=ポンティの身体理論や現象学が頭を離れない。

ダンスと哲学。

結局、切っても切り離せない。

ウィリアム・フォーサイスなどの作品を見てると思う。

初期の作品と今の作品とだいぶ変わってる。

多分それは1920年前後の振付家達がメカニックという新しい分野と出会い、それをダンスに持ち込もうとした事に似てるのかもしれない。

人間が生み出す柔らかいライン、肉体(la chairと言うフランス語、ダンスの理論学でめちゃくちゃ登場する)と相反する無機質な機械の動きと硬さや冷たさが当時のダンスに携わる人々にとっては好奇の的だった。

でも結局ダンサーの身体(肉体・la chair )が織りなす究極の美の追求が現在のコンテンポラリーに至って現在も尚、進化し続けている。

そこには室町時代時代に活躍した能の世阿弥が説く骨・肉・皮の真髄が根底にあり、日本でも有名なフランスの哲学者メルロ・ポンティの説く現象学に繋がってくるから大学のダンス科でダンスの概念として学んでいる。

ほぼクラシックバレエだけしか見てこなかった私には毎日が新鮮で、学びであり、経験であり、来年春の実地学の論文に向けて自分自身で得た解釈を紐解いていかなくてはならない。

そんな日々の生活で感じる事、フランスでは東アジアや北欧が同じ国として見られがちと言う点。

私は日本人だから、中国や韓国や北朝鮮が違う国なのは知っているし、デンマークに留学してたからスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドが違う国なのも知っている。

でも一般の日本人にとっても、フランス人同様、北欧(スカンジナビア)はある種一つの国として見られがちで区別がほぼつかないと思う。

例えば北欧の人達によくIKEAに書かれている「Hej!」と言うのをデンマーク語読みで言ったとしてもそれはスウェーデン語では違う発音だし、フィンランド語では全く違う綴りであり、全く違う挨拶だろう。

でも、デンマーク語でもHej!と書く。

でも日本人もフランス人もそんな細かい事を知るはずもなく、全部「同じような国」の括り。

※ちなみに同じ北欧4カ国でもフィンランド語だけはデンマーク、スウェーデン、ノルウェー語とは全く異なる。

知らない、無知というのはそういう事で、私がダンスやその歴史、哲学の関係を知らずに今まで生きてきたのと同じ事。

なぜ、コンテンポラリーがヨーロッパでここまでの広がりがあるか、ダンスの歴史や世界の歴史を紐解いてくると改めて見えてくる世界がある。

恥ずかしながら、私自身もアフリカに関しては日本にいた時はアフリカ大陸がほぼ一緒に見えていた。もちろん国が細かく分かれているし、紛争の多い地域、砂漠が多い地域、南アフリカのようにアパルトヘイトで白人と黒人の差別が強かった国があるのは知っていたけれど、宗教や言語においての区別化、知識はゼロだった。

それはただ私の勉強不足で、無知。

でも今、子供達のお友達には現在もアフリカ大陸出身の子がいたり、先祖がアフリカから来た現フランス人がいたり、私の大学のクラスメイトがアフリカのとある国から来たりだったり。

それに加えて、私の友達家族が最近までアフリカの二つの国に住んでいて、言語の違いだったり、政治の安定さの違いなどで翻弄されていたから余計に興味を持って理解し始めた。

そろぞれ特徴があり、異なる言語、歴史がある事をこの歳になってやっと認識始めるという未熟さ。

知らないままで暮らすよりは今からでも知れることを吸収しようとしている今日この頃。

30年前、デンマークから日本に帰国してすぐに、友達に会った時も、結局、私の友人たちはデンマークがどこにあるか全く知らない子が多かった。今よりも「デンマーク」という名前が知れ渡っていない時代。

「どこそれ?」と何度聞かれたことか…

興味がなければ、人間そんなもの。

スローライフという言葉もそれから10年以上経って出てきたし、北欧家具っていうのも「北欧」で一括り。

アンデルセンとかによっぽど興味がなければ、レゴの国とかでもピンとこないだろう。

一方、フランスやデンマークの人達も東アジアである日本、中国、韓国も区別が付かない。

だから、全く悪気なく私達に「ニーハオ」を言ってくる人たちもいる。

でも、故意にやる人もいるのも事実。

以前(やっぱり30年近く前)デンマークの首都、コペンハーゲンで大道芸を見ていたら、こっちを見ながらデンマーク語で、
「アジア人がいる!ニーハオ、”!#$%&’…」と言ってきて人々の笑いをとっていたから、若気の至りでイラッとして、

「Hold kæft!(黙れ!)」

と大声で言ったら、周りが静まり返った事があった。

それは多分、私がデンマーク語を全く知らないただの旅行者だと思って揶揄ってもバレないからいいや。アジア人は馬鹿にしても理解してないし、怒らないと思ったのだと思う。

ただ無知なだけ。

そんな人もいるけれど、デンマーク人はやっぱり優しい人が多いし、今はどの国で「ニーハオ!」と言われても腹も立たない。

ホームステイから30年経った今でも私の🇩🇰ホストファミリーとは毎年クリスマスプレゼント交換、私や娘たちの誕生日プレゼントを送ってくれている。

今年は行きたい…。

そんな北欧諸国の一つの国で最近アジア人差別がだいぶ、話題になっていたけれど、「吊り目」でアジア人差別というのはとても滑稽に思える。

なぜなら、アジア人皆、吊り目ではないから、上記の私の体験と同じくアジア人皆同じくらいのステレオタイプでしか物事を判断できない視野の狭い人たちであったのだなというくらいの印象。

私自身、以前も他のブログで書いてるけれど、日本の高校では「天然パーマという理由」で差別を受けたし、小学生の時は男子に揶揄われた。

「くるくるぱー」と。。。

くだらないと言えば、その一言。

また、これは差別ではないけれど、パリで買い物してたら店員さんに「どこの国から来たの?」と言われたから、

「日本です。」と答えたら、

「いやー、ないない、日本人、もっと肌の色が白いよ。」と言われた事があった。

その後しばらく、「いや、日本人です。」「いや、日本人そんなんじゃない…」と言う訳の分からない押し問答が続いた事があった。

私は何人というのが正解だったのか…

日本人の肌が白いのもステレオタイプだし、髪がまっすぐなのもステレオタイプ。

私はちょっと肌が浅黒くて、髪が天パ。

日本国内でも警備の強い場所に入場するために、娘と列を並んでたら娘には日本語で対応した後、私の顔見て、

「オープン・ヨア・バッグプリーズ! 」と警備員さんに言われ、目が点になりながら、

「あのー、私日本人です…」という会話をした事があった。(娘、隣で大爆笑。)

ちなみに私はミックス(ハーフ)ではない。先祖辿っても海外の人は出てこない。もしかしたら、辿れないくらい大昔にはいたかもしれないけれど、顔は凹凸なしの超アジア人。それでもこうやって、日本でも海外でも日本人に見てもらえない事案がたまに発生する…

これを差別だ!という人もいる。(私のかつての友人の話↓)

差別の捉え方は人によって違うだろう。

黒目、黒髪が多い日本の中で、カタコトの日本語を話す青目とも緑目とも言えない目の色をした175cmくらいある地毛が茶髪の美しい人が私も日本人(二重国籍)だから日本に住む日本人は差別主義者が多い!!!と言っても、パスポート所持率20%未満のほとんど海外に行った事がないような日本人にはピンと来ないと思う。

今こうやって、フランスに住んでいて、大学で学びの機会も得ている。

だから、私自身、少しでも多くのことを吸収して差別とか、格差とか、なぜ起こるのかを考えられるようになりたいと思って学んでいる。

世の中は知らないことだらけ。

前回のブログでも書いたけれど、娘のフランス人の友達は宗教も肌の色も揃いも揃ってみんな違う。

みんな違うから、それがいい。

そのうちの1人の子のお母さんが迎えに来て話したのだけれど、彼女自身もかつてのフランスの植民地領、今はフランスになっている場所の出身者で1977年にフランス本土に来たと話してくれた。私のもどかしいフランス語に対しても前回よりも上手くなってるわよ!と褒めてくれたり、ご自分のいろんな経験を話してくれたり、とても親切な人でいろんなフランス人に助けられて私が生活できていることに感謝しかない。

ちなみに前日に子供達のために作ったおでんを少しだけ出したら、レストラン開ける!と喜んでくれた笑

デンマークのホストファミリーも「アジア人」じゃなく、「日本人」だから受け入れてくれたと以前言っていた。

※当時の日本はテクノロジーが最先端でアジアと言えば日本だった時代。高校にも日本語の授業が言語選択できた。(今は中国語にシフトされている。)

フランス田舎暮らしで、何もない場所だけれど、心の温かい人たちが多い。アジア人という括りだけじゃなくて「日本人」と言うと、大概「日本好き!」から話が弾む事が多い。

だから、どこの国でもちゃんと学校で勉強してアジアの違いを学んだ人はアジア人の区別は付くし、ちゃんと学習してない人にはいくら説明しても分からない。

それは日本でも日本人でも同じ。

各々の教育の問題だけど、国によっては教育を受ける権利すら難しい場所もある。

子供達の中学校でも最初のアフリカ移民、アラブ移民で9割を超えていた中学校では「ニーハオ」「黄色人!」とか吊り目とかする子達も多かったと最近話してくれたけど、祖先がフランスに住んでいたフランス人が多い現在の次女の中学校ではアジア人差別は一切ないと言っているし、昨日のブログでも書いたように逆に好意的に話かけてくれる。

パリでもアフリカ衣装を身に付けた移民(多分ほとんどが不法移民)が多い地区では歩いてるだけで「ニーハオ」を連発されたけど、怒ってもしょうがない。

知らないのだから。

※2024年フランス全土で警察に捕まった不法移民の上位10カ国だけで、人数は計90,035人。そのうちほとんどがアフリカ、アラブからの不法移民。

私たちが住むフランスの田舎は不便だからこそ、移民が珍しい場所。

※正規移民/難民の多くはフランスのCAFと言う制度を頼って公共団地(logement social )のある地区に住む事が多い。そう言う地区は、便利な場所が多い。

だけれど、差別もなく、肌が黄色い(浅黒い)からと言ってイジメをする事もなく、質問攻めにすることもなく、優しく受け入れてくれている。

娘の友達のお母さんをはじめ、フランス人の心の広さに感謝しながら迎えた2026年の始まりでした。

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