🩰大人の期待「辞めるのもったいない」と子供のバレエ人生を考える

ここ最近色々ありすぎて文章を書くという事を怠っていた…。

気付いたら1カ月近く書いてない。

そうこうしている間に、ygp japanが始まってしまってまた1週間youtube漬けになりそう。

ygp japan2025を見て。

そう、最近バレエに対して色々な思いが巡り、自分の幼少期を思い出すことが多かった。

バレエを辞めたいと思った時のこと。

実際、バレエを辞めていた期間。

バレエの辞め方は人それぞれだと思うけれど、その中で当時の大人からかけられた言葉の一つに

「もったいない」(勿体無い)という言葉があった。

その言葉には強い意味があって、一種の「縛り」のような呪文のような言葉とも似ていると感じていた。

子供の自分はそこから逃げ出す事ができないような。たとえ思春期だったしても、大人の言葉は強い。

もったいないと言う言葉は、無駄にしてしまうことに対して使うものだと思ってた。

けれど、バレエをやってる子達に対して周囲の大人がよく、

「バレエ上手なのに辞めるの勿体無い。」

と言う言葉を使う。

なぜ?

バレエに人生をかけるか、他の道へ進むかは本人の問題なはずなのに、周囲の大人は安易な気持ちでこの言葉を使う。

子供はそこから逃げられない。

バレエを辞めたい理由は私のように先生からの暴言や、パワハラ、いじめのような言葉だったりする人もいるだろうし、単純にバレエ以外の事をしたくなった結果かもしれない。

子供は、たとえ思春期の多感な時期であっても逃げたくても期待されている自分がわかっているから裏切るような事はしたくないと思う。

その子の人生までも左右するような魔法の言葉だから。

私が子供の時、バレエを続ける中で何人もの友達がバレエを辞めていった。その度に周囲の大人はバレエ辞めちゃうのもったいないと言って引き留めようとしていた。

見たいものだけ見て、聞きたいことだけ取り入れて自分に心地の良い状態を作っていてもバレエダンサーは辛いだけ。

本人が本当にやりたい事は?

たとえバレエダンサーになれたとしても日本でやっていく場合、じゃあ、収入はどうするの?

バレエの先生達は優秀に育てた教え子達のその後の人生を本気で考えているのだろうか?

ygp japanを見ていると本当にどうにかしなくてはいけない問題なんじゃないかと思うけれど、誰も触れない。

中卒でバレエダンサーになれなかった時、誰が保障してくれる?

「辞めちゃうのもったいない」

と言った大人が、引き留めた大人が将来バレエでうまくいかなかった場合の補償をしてくれるのだろうか。

私の周りはもれなく、中卒でバレエに取り組む子が多かった。

大人が放つ「もったいない」という言葉や「ウチの子はとても才能がある」と控えめに、でも自慢げに語るステージママの下で、本当は行き詰まっているのに言い出せず、大人の期待に応えようと必死にもがいてる子もいた。

精神的に参ってしまって、その後の人生に支障をきたした子もいた。

鬱になる子もいた。

バレエがキッカケで鬱になる程悲しいことはない。

誰も本人の代わりの人生送れないし、将来の保障もないけど、口出しだけはする。親は生活の保障はしてくれるかもしれないけど。

子供は身近な大人の意見に左右されがち。

大人の喜ぶ顔が見たいから。

特に身内やバレエの先生やバレエスクールの友達のお母さん達の言葉。

大してバレエが上手くなかった私でさえ、

「私からバレエを取ったら何も残らない。」

「バレエを辞めることで周囲の大人の期待を裏切ったらいけない。」

と本気で思っていた。

それくらい周りの大人の言葉は子供達を左右する。

結果的に私はバレエが好きだから、それで良かったし、続けていたおかげで今があるので感謝しかないけれど全員に当てはまる事ではない

たとえば意を決してバレエを辞めると言っても、先生や周囲の大人は絶対に止めに入る。

きっと考え直して結果として良かった場合もある。でもそれでが正解かどうかは「人生」が終わるその時まで分からない。

お金をものすごい稼げるから幸せだとも限らないし、そんなふうにも思わない。

生きていくのに必要最低限でもいいから収入を得て、自分がやりたいことができたらいい。

どんな人生が正解かというのはない。

真っ直ぐ突き進み続けることは決して悪くない。

でも、

心の中では違う…

これは自分のやりたい事ではない…

って思っている「バレエが上手な子」達も多くいる事実。

周囲の大人に自分を合わせるようにして、自分を殺して大人に合わせる心の優しい子達もいる。

そういう子達の心の糸がプツッと切れてしまった瞬間というのを子供の時から少なからず見てきた。

だから自分の子に

「バレエはママがやりたい事で私達がやりたい事ではない。」

とキッパリ言われた時は、

「そう、バレエは私の人生ではあるけれど、彼女達の人生ではない。」

と思う事ができた。

もし、日本でバレエが職業として成り立ち、舞台人として生活する事ができ、ロシアやイギリス、パリ・オペラ座のバレエダンサーのように子供達の憧れの的になれるのであればバレエの道も悪くないよ、と言うことができただろう。

でも、90年代のバブル崩壊から、文化における助成金は軒並みカットされ、生活保障もなく、少子化の中、数だけは増え続けるバレエ教室を真正面から見た時に自分の娘達に日本のバレエ界で生きる事を強く勧めることができなかった。

日本人の優秀なバレエダンサー達が全員海外へ行き、その地で成功を収めてロシアバレエやフランバレエやイギリスバレエが全て努力を惜しまない日本人だらけで、その国のダンサーがいなくなったらどうだろう…。

それでも日本人をはじめ、その現地の人たちも観客はそれを自国のバレエ団の舞台として観にいくだろうか?

1箇所でも、日本国内のバレエ団で生活できる術が確立されれば、それが日本の子供達の未来に繋がり、憧れのバレエ団となる。

今の日本人の若い子達、日本のバレエの先生の指導力を見てもYAGPの結果から見ても決して海外に劣るものはない。むしろ優れていると言っても過言ではない。

ないのは受け皿。

まだ、プリの一部とジュニアの一部しか行われてはいないygp japan2026。

それでも際立って美しい子達が数人いるのを目にするととても嬉しくなる。

だからこそ、そういう子達が人生かけてバレエをやりたいと思うなら、その子達のために受け皿を作れたらいいと思う。

そのためには、100年に渡る日本バレエの歴史の流れを少しでも変える強い力を持った日本バレエの中枢の人が、未来のダンサーのために立ち上がらないとならないと思う。

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