タイトル:私は中国人ではない/アジア人差別の歴史
すごい興味深いドキュメンタリーで、フランスでのアジア人差別について。
フランスは表面的には差別はない事になっているけれど、アジア人の事となると悪意のない差別が横行していたという内容。
中国、カンボジア、ベトナムなどアジアからの移民の2世以降は皆フランス人。
中には中国からの養子もいるけど、養子となれば外見はアジア人でもフランス人。
そしてアメリカと同じでフランスで生まれたらフランス人。
だから、移民2世以降の人たちや養子でフランスに来た人達にとってはフランスが祖国。
そして、このドキュメンタリ見てても思ったんだけど、
アジア人=中国人
の偏見も多い。
コロナの頃が特に酷くて、フランス生まれ育ちのアジア系フランス人達であってもバスに乗れなかったり、距離を開けられて歩かれたりとアジア人=「全員中国人」と言った感じでアジア人に対する態度が酷かったと語られている。
また、フランス人の中にはアジア人を見れば、フランス語上手だね、フランス何年住んでるの?どこから来たの?などなど…。
顔判断で人種差別をされると訴えるアジア系フランス人。
私たちみたいに思い切り、日本から最近やってきましたー!
日本人です!
というのとは違い、フランス人として生まれ育ったアジア人顔の人達は差別に特に敏感。
アジア人はおとなしくて、声を上げないから笑いのネタにされることも多いと…
顔、肌の色でステレオタイプのアジア人を子供に押し付けてくるテレビ司会者や日本人のマネと言ってよく分からないカツラ被って、視聴者の笑いをとっているコメディアン?!がいたり…。
アジア系フランス人に対する差別や苦悩が語られていてとっても興味深い。
でも、
一方で中国人の不法滞在者が数十万人を超えているのも事実。
観光ビザでやってきて、そのままフランスに居残る中国人も後を絶たない。
不法滞在、不法労働、売春等…
パリの中国系の移民が多く集まる地区に夫の仕事の都合で車運転して行った時、何人もの客待ちの売春達がミニスカートで立っているのを見かけた。
先日見ていたドキュメンタリーでは10数年フランスで不法滞在していた中国人女性が警察に捕まった。
でも、彼女には10歳になるフランス生まれの娘がいたから結局フランスの裁判所は彼女と娘に滞在許可証を渡すという結末だった。
フランスではマヨットと言うアフリカの島(マダガスカル島の近く)が2011年からフランスに属して、そこの島民は事実上フランス人となったのだけど、結果、大変な事になってしまった。
周辺のアフリカの国々の妊婦達がそのマヨットで子供を産み始め、子供をフランス人にして親である自分たちも恩恵を受けようとしていると言うもの。
もちろんマヨットがフランスになった経緯には1841年からの植民地時代の歴史が大きく関わってきているのだけど(長くなるから割愛)、それでも人口が2012年に210,000人程だったのが10年後の2022年には310,000人と1,5倍になっている。
女性一人当たりの子供の人数も約5人平均という脅威的な数字。
参考サイト:
移民問題で多くの問題を抱えるフランス。
それでも、合法的にフランスが祖国となった移民2世、3世にしてみたらフランスが祖国になっているから、
「中国へ帰れ!」と言われても
「私の国はフランス!」
となるのは当然で、同じアジア人として人種差別の在り方を考えるのは興味深いなぁと思った。
よくフランスに人種差別はあるかないか、と言う話を聞くけれど、私自身はほとんどない。
というのも鈍感力が半端ないから相手が人種差別してたとしても、気付いてない。
ただ一度、小さな子供にジーッと顔を見られた後に
「ピカチュウ‼️」
と面と向かって叫ばれたのだけど、それが人種差別といえば人種差別だろうし、ネタでしかないと思えば超笑い話。
私自身は大笑いして、しばらく笑いが止まらなかったから完全にネタだけど、それで怒る人もいるのかもしれない。
フランスの人種差別はきっと、長く住めば住むほど,自分がフランスに同化してると思えば思うほど、感じるものなのかもしれないけど、私自身、フランス語がフランス人のように話せる日が来るとは思わないから、一生、外国人枠を利用しながら生きていくのだろうなぁと漠然と考えてみた。
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