🇫🇷📚フランスの田舎のリアルな現地公立中学校はどんなとこ?移民が多い地区編

🇯🇵日本の公立中学校→🇫🇷フランスのパリじゃない現地公立中学校
フランス生活🇫🇷1年目の終わりを語る動画

フランスの中学生は10歳から15歳までの子達が通っています。期間は4年間。

1月1日から12月31日生まれまでがその年の9月に入学、同じ学年になる。

だから我が家の下の子は10歳(日本だと小学5年生)の9月で中学校の最初の学年に入学でした。

我が家のように外国籍でフランス語が全く話せない中学生の学年の子ども達がいて、最初の年から現地校への入学手続きを取った場合、一年目はフランスの公立中学校のUPE2Aという外国人特別クラスに通う必要があります。これは、必ずしも地元の中学校にあるわけではなく、移民の多い地区に設置されてる事が多いため、ほとんどの場合は大きめの街にあります。

娘たちもバスを乗換して1時間ほどの中学校に1年間通っていました。

2年目以降は地元の中学校に変えて、村から学校までの専用バスで10分なのでものすごく楽になりました。※バス代年間24€(3500円)程。

UPE2A

UPE2Aクラスとは、フランス育ちではない、フランス語を話せない、概ね10歳から15歳までの中学生達が通うクラス。

中東系、アフリカ系の移民が多く、当初、唯一のアジア人はうちの子達だけだった。途中から入ってきたタイ人の兄弟とは兄妹なの?と聞かれるくらいアジア人の顔の区別が付かないのに驚いた。

ちなみに、ここの中学校に通う子供達は従来のフランス人(ルーツがアフリカや中東系ではない白人)は少数派で、移民問題を抱えるフランスの現実を目の当たりにした場所でもありました。

特徴

移民が多く暮らす地区にあるため、中学校自体が荒れている事が多い。読み書き、計算が難しい子達も多い。特にアフリカ出身の場合、教育を受けてなかった子供も多いため、学年を1学年落としている子達も多くいる。
バティモン5 望まれざる者

バティモン5(Bâtiment5)というフランスの移民問題を取り上げた映画のリンクを貼りましたが、我が子達が行っていた学校の地区の県営住宅だらけの場所で、先日もこの映画に出てくるようにマンションが取り壊され、爆破されていました

パリに住んでいたらほぼ気付かないような、もしくは気付いていても見えないふりをしていればそれで済むようなフランスの全くキラキラじゃない現実の中にいた一年でした。(パリ郊外とパリの生活はだいぶ異なる。荒れてる地区も多く、パリジャン達がボンリューと言う場所。)
フランスの中学校は部活がない?

クラブや部活がないと言われるフランスだけれど、子ども達が最初に通っていた移民の多い中学校には漫画クラブ、サッカー部があった。(現在通ってる2校目はフェンシング部の強豪校!)

我が子は日本人という理由だけで、強制的に漫画クラブ(二人ともそれまで漫画読んだ事なかった)に入部していましたが、先生がとてもいい方だったので、この学校に在籍中はものすごく楽しかったようで、日本に一時帰国した際、日本の地元の公立中学校へお手紙書いたり質問表を作って回答してもらったりと、親善大使的な役割もしていました。

一般のフランスの田舎の公立中学校

2年目の🇫🇷フランス公立中学校について

※「フランスの中学校にも部活はある」のお話

2年目は地元の公立中学校に転入。

私達が住む村の近くにある中学校はバスで10分程度。毎朝、7時半と8時半に専用バスが出ます。帰りは15時半と16時半に同じくバスが出るので最初の年に比べて生活がものすごく楽になりました。

その上、ここの中学校は学校全体の治安が良く、まるで日本の中学校のようにきちんとしています。先生達も熱心で(前述の学校も先生達は悪くなかった)、部活動も盛ん!フランスには部活動がないと言われる方が多いけれど、(パリはないのかも?)ここの中学校はフェンシングや卓球の強豪校で、学校期間中に遠征に行ったりすることもあるそうです。(日本のような毎日練習の体育会系の部活はないです。)

我が子達は下の子がバンド部でギター、器械体操部に入っていて、上の子は合唱部とバレーボール部。それぞれ4月末の学校主催の2日間に及ぶ成果発表会(21時開演、23時終演※日中は学校での普通授業あり)に参加していました。

総勢200人ほどの生徒達が参加する大掛かりな発表会は全ての学校にあるわけではないようですが、日本の音楽祭、文化祭みたいな感じでした。

外国人クラスがある中学と一般の現地中学校の違い

・高校進学について/実は日本よりも厳しいフランスの普通高校進学の実態