🩰今の日本のバレエ界の現実と…闇、未来のバレリーナに知ってもらいたい事

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バレエで収入を得ることの難しさ

これからバレエダンサーを夢見る未来のバレリーナたち、その保護者に知ってもらいらい事です。(元バレエ講師目線)

私がバレエを始めてもう40年近く。周りで本気でバレリーナを目指していた子たち、日本国内のプロバレエダンサーになった子達、途中で潰れてしまった子達など多く見てきました。幼い時はみんな夢見るバレエ少女でした。それが、大人になった時、現実の狭間で心がポキッと折れてしまったり、先生からの公然イジメであったり(私もそれで鬱になった事があります;)、夢見てるだけでは続かない事が多い現状です。

  1. 日本で踊るバレエダンサー/バレリーナの現状
  2. ダンサーへの福利厚生
  3. 日本のバレエダンサーはどうやって生活している?
1、日本で踊るバレエダンサー/バレリーナの現状

日本のバレエ界の給料面の現状はお世辞にも良い環境とは言えなくて、ほとんどのバレエダンサー、特に女性はバレエダンサーとしての収入が0に近い人がほとんど。何ならバレエ団所属(バレエ教室によっては生徒の⚪︎⚪︎⚪︎が国内⚪︎⚪︎⚪︎バレエ団に就職しました!と言ってるところも多い)と言いながら、『団費』を払い続けているって事も少なくないし、毎月鬼のようにかかるトウシューズ代と体のメンテ代考慮したらマイナスです。

野球やサッカーのように一軍プロになったら多額の報酬がもらえる世界ではないのです。

チケットノルマ

公演に出て主役級の役を貰えたと思ったら、報酬をもらえるのではなく、逆に大量のチケットノルマが課されるバレエ団も減ってはきているけれどある。(最近youtubeで有名なバレエ団だけではないです。そこのバレエ団は本気で現状を改善しようとする姿勢に感銘を受けています!)私の時代はフリーダンサーでコールドだった時、だいたい一人15枚前後(売れなければ、5000円✖️15=75000円くらいの持ち出し)。

2、ダンサーへの福利厚生

一握りのバレエ団や階級を除いては福利厚生なんてあるわけない所がほとんどで全て自己責任。(=怪我したら終わり)

その場合、ほとんどの場合、自営業になるから国民年金に自分で加入。

3、日本のバレエダンサーはどうやって生活している?

自分が踊るために

  • バレエの先生としての仕事を単発でやり続ける。
  • 融通の効くアルバイトをする。
  • 親が子供が30過ぎても40過ぎても習い事感覚でお金を出し続ける。※裕福な家庭で育ったバレエダンサーに多い(サラリーマン家庭では厳しい)

老後にどうなるか、先行き不透明な人が多いし、バレエだけしかせず育ってきて、家事も一人で生きていく術も知らない人たちも多くいます。

だから私は自分の生徒達によく言っていました。

「バレエダンサーを本気で目指すならとりあえず英語を勉強して海外へ行け!」と。海外はギリギリでも福利厚生があって自活できる給料をもらえるところがほとんどです。

それくらいの意気込みがないと、自立した状態でバレエを続けることができないのが日本の現状。でも意気込みだけでも無理です。

海外バレエ留学のその後

日本のバレエ教室の数だけは世界一!だから、レベルが高く才能のある生徒がたくさんいて、海外で活躍するダンサーも増えてきている。

でも、罠は…

留学がゴールじゃないということです。

YGPのニューヨーク決戦結果でも分かる通り、日本人の12歳前後の才能ある子達が溢れてるいて、中学生で海外のバレエ学校に行く子達がどんどん増えている。そのくらいの年齢だと日本語力(読み・書き)や他の勉強は若干怪しくなる可能性があるけど、語学力、精神面が鍛えられる。

ただ、もちろん成功して世界で活躍するダンサーになる人の裏側で、静かに帰国してバレエの道を諦める数の方が圧倒的に多い。何十バレエ団にCV(履歴書)を送っても何の連絡もなかったり、断られる事は日常茶飯事。

でも、バレエダンサーの道に進めなくとも、海外での大変な経験、習得した言語を活かしつつ、バレエではない学び直しもできるのも若さの強み。

20年間以上バレエの先生として日本のバレエ界を見てきて

日本のバレエ界
ダンサーの生活は厳しいし、バレエの先生の世界も厳しい。
でも、それと同時にバレエの世界は美しいし、素晴らしい芸術の世界。

先生達の中には男女問わず、かなり個性的な人たちが多くいます。

日本のバレエ界のため個人で億単位の借金をして本気で貢献しようとしていた先生もいらっしゃいます。90歳以上で現役で後進の指導にあたっていらっしゃる先生もいます(尊敬しかない!)。

でも、中には「パリオペラ座バレエは下手くそだ!ワガノワメソッドが一番!」と生徒達の前で叫んでた先生も…。どんなメソッドもその国の誇りです。もちろん先生それぞれに好みのスタイルがあり、好きな踊り方があります。でも真っさらな心の子供達の前でこの国のバレエはすごいけど、この国のバレエはダメという指導方法で講習会をやるのは日本の若い子達に良い影響を与えないのではないかと危惧しています。世界にはいろんなスタイルのクラシックバレエがあるんです!

※日本ではワガノワメソッド、フランスバレエメソッド、ロイヤルメソッドなどの各種デュプロマ(資格)はバレエ指導に必要ないので多くのバレエの先生が個人スタイルです。

強い者が勝つ

もし、先生がらみで子供たちの精神に支障をきたしてしまったら…

先生の中には上手い子だけ、お金がある家の子だけをひいきしてしまう先生(男女問わず)もいます。

(私は一般のサラリーマン家庭で育ったし、O脚で才能もなかったので残念な扱いでした💔ただバレエが大好きな子供。)

その場合、バレエが嫌いになる前にお教室を変えることをお勧めします。(私はそれでバレエを辞めてた時期があります。)

何年間も、長い子だと10数年の付き合いになるバレエ教室。

心の傷は一生残ります。

本当にその先生がその子の人生に寄り添ってくれているかどうかを見極めるのは親の仕事です。

でも、逆に今の自分の先生を見限って、表面的に見てうまい子をたくさん輩出しているバレエ教室に移籍しても、自分の子が今までのバレエ教室のように大切に育ててもらえるとも限りません(発表会でいい役がもらえない可能性が高い)。自分のお子さんが必要とされているお教室にいるのが一番だし、先生の指導で物足りなさを感じるのであれば直接先生に相談してみるのもアリだと思います。

移籍したら上手くなれる!バレリーナに近づける!という安易な考えは辞めた方が良いです。

保護者の方にはしっかり、先生の人柄を見てほしいと思います。先生が偉そうな事だけを言っているのか、または出しゃばらないけど誠実な先生なのか、生徒の事を本気で考えて教えられる先生なのか…

残念だけど、お金儲け主義の先生もいらっしゃいます。生徒や保護者を「金づる」としか見てない方もおられます。それでバレエの技術が上がって親子で喜んでいるのであれば何の問題もないのだけれど、家庭内で支障が出てきてしまったり、精神的に子供達、保護者の方が壊れてしまったら元も子もありません。

🔸力の強いものが勝つ。

(海外の超超超有名なバレエ団で活躍していた方が帰国後、精神的に潰された話を聞いて本当にショックでした。)

🔸弱肉強食の世界。

(強そうな先生、凄そうな事を言ってる先生が必ずしも人間的に立派な先生だとは限りません。その人の裏にお金を搾取してるだけかもしれません。)

自分達の利権のために裏で若い世代のバレエ講師たちを潰しにかかったり、権力や派閥がものを言わせるような状態ではない事を願ってやまない。

今、現役で海外で活躍しているダンサー達が日本のバレエ界に戻り、未来のダンサーを育てる指導者の立場になった時に現状の日本の狭いバレエ界に新しい風を巻き起こしてくれる事を心の底から願っています。
バレエには夢がある。素晴らしさをもっと拡げたい

私は日本のバレエが良くなるように開拓してる人たちを心から尊敬しています🩰(バレエ界の人が努力してバレエの良さを広めようとしているバレエ界の人を名指しで叩くような事が見受けられるけれど、悲しいなぁと思うのです。頑張っている人たちを否定して何になるのか…)

今の日本でエモーショナルな業界に身を置くことは決して楽ではないけれど、少しでもそういう人たちの生活改善をしていきたいと心から思うんです。

先生の言いなりではなく、考える力を持つ

だから、本気でバレリーナ、バレエダンサーを目指す今の若い人たちには収入を得るため、自立した生活をするために考える力をもつ事を強く勧めます。そして、高校卒業後すぐじゃなくても良いから、怪我や精神的に無理になった(追い詰められた)時のために、バレエ以外のことができるように外国語(特に英語)を完璧に習得したり、学業を疎かにせず、通信制の高校でも良いから中卒ではなく、高卒の資格を取る事を勧めます。そうすれば、バレエライフ引退後、海外の大学に進学することも可能です。

そのためには逆境に負けない強い精神力、諦めない心、語学力の習得が重要な人生の鍵となってきます。

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