📚🇩🇰非認知能力を育てる教育の原点(デンマークで学んだ原体験)

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私が経験した子供達への教育の原点

非認知能力を育てるために重要だと思うのが、心の自由度。そして、もう一つがバイリンガル教育。

私の非認知能力を育てる教育の原体験にデンマークの教育があります。そこには見た目に対する「規則」というものが存在しなかったのです。

私の髪は強い天然パーマで、日本育ちの私はクラス替えの度に友達から

「何で髪の毛クルクルなの?」

と恒例行事のように聞かれ続け、校則の厳しい高校時代には母に天然パーマ証明書を書いてもらわないとならなかった。その上、一人だけ髪の毛は三つ編みおさげを強要され、それができない長さに切ってはいけな事を学校から要求されていました。

しかし、私がデンマークの高校に留学して見たものは私がいた日本の高校の環境と真逆の自由が飛び交う場所だったんです。

クラス全員様々な髪色、髪型。長髪、モヒカン、青色、虹色なんでもあり。鼻ピアスや目ピアス。耳には無数のピアス…

控えめに言って、衝撃体験です。

それなのに、

デンマークの高校生達の英語レベルがネイティブレベルだったのに驚きました。つまり、公立普通高校に通うクラス全員がバイリンガルなんです!

人は見た目で判断されるべきではないと気付いたキッカケです。

デンマークで同級生に問われたYoshikoは勉強できないの?が原点

私自身、日本での中高の文法中心の英語の成績は良い方で決して落ちこぼれではなかったけれど、それでもデンマークの高校に通い始めた時、デンマークの高校のクラスメイト同士が気を遣って英語で会話してくれてるのに、ほぼ一言も分かりませんでした。

クラスメイト達はそんな私を見て

「日本では英語習ったことないの?」と何度も首を傾げ、私が

「中高で6年間近く習ってきてるけど、英語の発音は習った事がない。」と拙い英語で答えると、

「Yoshikoは勉強ができないの?」と聞かれる始末。

デンマーク公立高校の英語の授業はもちろん、先生が英語で話し、先生の質問に対して生徒達が流暢な英語で答える形式。

時には宿題で英語の本丸々一冊読んで、それを英語で考察するという授業もあり、文法だけを永遠やり続けていた日本の教育との歴然とした差を感じていました。それに加えて自分の意見を発言するのが当たり前だった事にも驚きました。

日本ではバイリンガル教育は母国語がダメになるし、漢字も書けない敬語の使い方も知らないのに英語が話せても意味がない論争がありますが、私がデンマークで見た一般のデンマーク人達は皆バイリンガルで、デンマーク語で話していたかと思うと外国人対応ですぐさま英語に切り替えることが可能で、それは売店のおばちゃんでも、街の清掃員のおじちゃんでも当たり前に話せる事に驚いたのがもう25年以上も前の事ででした。

普段の会話はデンマーク語だったけど、この人達にもはやデンマーク語は必要ないんじゃない?と思うこともしばしば。でも母国語をとても大切にしているのが分かるし、デンマークという国自体を誇りに思っている事が日常に溢れている。

そこにアイデンティティが感じられました。

また、デンマークでは誰も偏差値レベルを意識してないのに人々の暮らしは豊かで、完全な個人主義。

勉強したい人が大学へ行って勉強する。そうでもない人は大学じゃなくて他の専門性の高い高等教育機関に行って学ぶ。それがきっちりと分けられていたし、当時も25年以上たった今も国の人々の暮らしは豊かで、世界最高峰の福祉国家の一つとして、老後は貯金がなくても年金生活が可能な国の一つとなっています。

余談:デンマーク留学で一つだけ後悔?していることはどんなにデンマーク語を努力して話せるようになっても日本だと何の役にも立たない!という事です。難解なRの発音が言えるようになっても、誰とも分かち合えない…人口500万人の国だから、国内でデンマーク人と友達になることはかなり難しい💦

日本のインターナショナルスクール、日本の公立、フランスの現地校

上記の私自身の原体験を踏まえて、我が家の子供達は日本では幼稚園前から国内インターナショナルスクールに行っていました。

上の子は小学5年生から公立の小学校に行き、中1まで地元の公立校に行きました。

下の子はインターナショナルスクールがお休みの時に公立の学校に通う程度で、ほとんど日本の学校に通ったことがありません。

今は2022年の9月から2人共フランス🇫🇷の田舎の公立校に通う日々で、現在は日本語、英語、フランス語を話す3言語話者です。

🏫我が子の現在

フランスの公立の現地校に通う日々。発達障害にも理解のある先生たち恵まれて、勉強は宿題や試験等で大変そうですがたくさんの友達もできて楽しそうにしています。

子供達の語学力

上の子によると、日本語と英語は同じくらい…

下の子は話す言語は基本的に日本語が強い。上とは違い、英語はほとんど出てこない。(2023年の5月に受けたフランス全土の同学年の子達が受けた英語のテストで学校内学年1位、県内12位)最近は少しずつフランス語が増えてきているけど、本人曰く、日本語が一番楽で、学校でも「メルシー(ありがとう)」「ボンジュール!(こんにちは!)」と言いながら会釈してしまう癖が抜けないんだとか…