📚国内インターナショナルスクールに通わせた保護者の体験談

国内インターナショナルスクールに2歳から通わせた保護者の経験談

日本の国内インターナショナルスクールは幼稚園(キンダーまたはプリスクール)が1番多くあって、その後、小学校(相応の各種学校)で数がだいぶ減ります。また、超有名なスクール出ない限り、両親共に日本人の子供が外国籍の子達より多くいる傾向があります。

スクールの授業の様子

また、バイリンガル教育と言うと聞こえはいい感じはしますが、日本人の両親の元に生まれた子供をわざわざ国内インターに通わせるのは一定数、賛否両論があるのも事実です。

私自身、身近な人から

「母国語である日本語を疎かにして第二言語を幼い時から学ばせる事で日本人としての協調性や日本の心を育む事ができるのか。」

と、聞かれた事があります。

ただ、ネガティブな意見が多い一方、2024年現在も国内インターナショナルスクールは増え続ける現状にあるようです。

子供をインターに行かせるメリット・デメリット ※小学校相当のエレメンタリースクールの場合

学校でのハロウィンの仮装

❤️メリット

  • 英語が話せるようになる
  • 国際的な感覚が先生を通して身に付く(外国の方に物怖じしない)
  • 個人主義で行動できる力が付く
  • プレゼン力が身に付く

💔デメリット(優秀な子供の場合、この限りではありません。)

  • 日本語が疎かになる(ボキャブラリーがない、漢字が書けない、正しい敬語が使えない)
  • 日本の教育の「空気を読む」ができない(協調生がない)
  • 団体行動が苦手
  • 雑巾掛けの仕方が分からない(そもそも掃除がない!)
  • 体育座り等を知らないから座り方がいつも「あぐら」
  • 染色、ピアス等、ダメな理由が分からない
両親共に日本人が子供がバイリンガルになったらかっこいい!と言う安易な理由でバイリンガル教育を子供に行うと国内だけに住むのならデメリットも多くあると言うことを覚えておく必要があります。

子供の教育は親の責任です。

ライティングの授業

私が経験したように日本国内には否定的な意見も多く、「日本人なのに、○○○できないの?」「日本人のくせに…」と言う意見も多くあります。

国内インターナショナルスクール(小学校相当のエレメンタリースクール)の入試

国内インターの小学校にあたるエレメンタリーへの入学を検討の場合、難関か否か違いはあるけど必ず入試があります。

我が子達の時のその内容とは

  • 英語で自己紹介
  • 簡単な文章を読む(reading)
  • 簡単な単語のスペリングを口頭で言う(spelling)

くらいでした。

上の子の単語は覚えていませんが、下の子の時は元気いっぱいで戻ってきて

「簡単だったよ!フィッシュ(魚)のスペリング言ったの!f/e/s/hでしょう?」

「いや…それはフェッシュだな…💦」母の心の中。

と言う感じでした。

再試の子もいましたが、基本的にキンダーで年少時から学んでいたら問題なく入れると思います。ただ、国内インターでもレベルの違いがだいぶあるので入りたいスクールによって試験のレベルも内容も異なってくると思います。

国内インターナショナルスクール🟰小学校じゃない⁉️

国内のインターは基本的に2つに分かれます。一条校であるか、各種学校扱いか。

それが結構大事で、市区町村によっては子供の修学義務を親が放棄するという署名を書かされたり、小学校卒業や中学校卒業証書を授与させない場合もある(東京都世田谷区)ので、住んでる場所によってはある程度の覚悟が必要かもしれません。

私が当時住んでいた所は、教育委員会に赴いてインターナショナルスクールのエレメンタリーに行かせる旨を伝えたら、

「ちょっとお時間良いですか?」

から始まって

「貴女は親として子供の義務教育を放棄しようとしてるんですよ?良いんですか??それでも親ですか?」

と迫られました。

私が「承知の上です。」と答えると、一枚の紙を持って来て、

「ここに、私は子供の義務教育を放棄します。と手書きで書いて署名して下さい。」

と、二人の職員の方から半ば脅しのような形で、署名させられました。

ただ、これは私の住んでたところの話であって、全てではないです。

全く問題のない地区も存在します。

私の住んでいた所ではないですが、東京都世田谷区がハッキリと明記しているのでリンク🔗を付けておくので参考にして下さい。

また、小学校の教科書も基本的には(上記、世田谷区以外)希望者には全員渡すのがルールなのですが、娘の学区だった当時の校長先生は

「インターに行ってる子に教科書は渡せないので神保町にご自身で買いに行ってください。」

と。

流石に、同じインターに在籍しながら隣の小学校が学区だった子は担当の小学校から何の問題もなく教科書をもらっていたのを聞いたので、役所に問い合わせたところ、その3日後に娘の学区の小学校から

「教科書は希望者にお渡しするルールになっているので取りに来てください。」

と連絡が。(そして、教科書を取りに行った際、なぜ最初あんな対応だったのかと尋ねたら「神保町に行ってとは言ってないですよ〜ハハハ」と…)

つまり、学校や地域、校長先生によってインターに対する扱いが異なるので、インターナショナルスクールに行かせる保護者の方は保護者同士しっかり情報交換をしあうのが良いと思います。

国内インター(小学校相当の卒業後の進路)
理科の実験中

子供たちが果たして、どういう道を進むか親としては気になる所だと思いますが、私の子供達の通っていたインターナショナルスクールにおいては多くの子は「帰国子女枠」受験で私立の日本の中学校に進学していました。何故ならそこの中学部がほとんど寺子屋状態だからです。中には公立の中学校に進学する子もいるし、他のインターナショナルスクールに移る子もいます。

※残念ながら2024年度以降、国内インターナショナルスクールに通う子達は「東京都の私立中学校の帰国子女枠」での受験はできなくなったようです。ただ、近隣の県は2024年度の受験も国内インターナショナルスクールに通う子達の帰国子女受験が可能。

2025年度より、帰国子女等関係なく東京の私立進学中学校でも「英語」+「算数」または「国語」の二科目受験ができるところも出てくるようです。※英検必須(2級以上だと高得点として加算してもらえる場合が多い)

よく言われる先生がしょっちゅう交代するは本当⁉️

国内インターナショナルスクールで私の子供たちが通ってた最初のエレメンタリーの事だけを言えば、事実です。なんなら校長先生も上の子の4年間で全部で5人くらい変わりました。

キンダーのおやつタイム

🐣国内インター、幼稚園編(キンダー、プリスクール)

上の子は幼稚園は2歳から4歳(年少まで)、年中から年長までと2カ所に行かせました。下の子は上の子と同じ幼稚園に2歳のみ、年少からは上の子とは違うインター(キンダー)に行かせました。

結論:両方とも3年間で先生が1年以内(年度内)で変わる事はほぼなかったです。一度あったかなぁ?という程度。

🏫国内インター、小学校編(エレメンタリー)

ここがひどかった…💦

⭐️上の子の時

1、2年生、一年間担任変わらず😊

3年生、4月時点で正式な担任おらず、アメリカのベースからただ、英語が話せるからという理由で若いアメリカ人の女の人が来て、授業内容をyoutubeを見ながら確認しつつ授業。5月末までのはずが、「ダーリンが旅行の予定✈️を入れちゃったから今日まででーす♪」という謎のメールを保護者に送ってきて、5月中旬でそのまま消える🫠🫥

6月半ばにアメリカからちゃんとした先生が来るまで、いろんな先生が入れ替わり立ち替わり、毎日手取り足取りで授業。

6月半ばに来た先生はちゃんとした先生でその後は落ち着いていたけれど、その間に学校の経営者が変わり、校長先生が2、3人変わるなどして多くの子達が去っていった…

4年生、一年間変わらず。

5年生から公立。

⭐️下の子の場合

こっちが大問題…

1年生、最初の1ヶ月で担任変更

2年生、先生は一年間変わらなかったけれど、学校の経営者が再び、代わった上に、皆から人気のあった校長が引きずり降ろされて、魔女みたいな日本人女性が校長になる。

その間、何が起こったか保護者に説明が一切なく、保護者が説明会を求めても無視。

その後、和やかだったスクールの雰囲気も中学受験に向けてのスクールと化したので(スクール自体がウチは英語しか教えられないから他の日本の勉強は塾で習うように保護者に促し、子供達は日中はインターの勉強と日本の塾の勉強との狭間でストレス大)、我が子は2年生の終わりに同スクールを退学させ、クリスチャン系のスクールに転校し、4年生の終わりまで。ここは一体感があって安定してました。

保護者として、シングルマザーとしてインターナショナルに通わせたメリットは、子供達を通して私自身がたくさんのシングルマザーの方に出会えた事です。イメージ的にインターナショナルスクールは超お金持ちの保護者が二人揃っているご家庭が多そうですが、我が子が通っていたそれぞれのキンダー。二箇所のエレメンタリースクール共に、母子家庭のお子さんも私の周りには多かったです。お母さん達の職業は様々ですが、お互いに気兼ねなく話し、助け合う事ができる素敵な方達との出会いが多くありました。