🇫🇷フランス生活で。娘の友達のフランス人のお母さんと移民について語る。
先日、マルティニック島出身の娘のお母さんと久しぶりに話した。
アルティニックはフランスのカリブ海に浮かぶ島。
若い時にフランス本土に引っ越してきたらしい。彼女はブラック系だけど、生まれながらのフランス人である。だから、フランス人としての意識も高く、話していてもフランス人としてのプライドがある事がよく分かるし、彼女は私のような移民ではない。
だからこそ外国人として、移民としての私に対してものすごく親切に受け入れてくれている。
フランス語、上手になったわね!
最初会った時はほとんど娘さんの通訳なしでは話せなかったんだから!
その彼女が最近の話(夏休みと言えば、海からの…)の流れから、スペインのセウタの話をはじめ(モロッコから7万人くらいの移民が海を泳いで渡ってきた、モロッコ政府は何もしない…)、最終的にはフランスにおける移民政策の話になった。
彼女の意見としては、正規移民であろうと、不正移民であろうと、難民であろうとフランス政府が手続きを得て受け入れたのなら、人間としての最低限の生活ができる家や金銭を提供すべきだという考えだった。
それに反して、フランス政府は受け入れるよ、と言った後に何の提供もせず、人間らしい暮らしを全員ができていないのは問題!
という事だった。(彼女の見解)
移民問題は難しい。
話を聞いていて頷けるところもあれば、難しいなと感じるところもあり、私自身のデンマークのホストファミリーの話をしてみた。
難民としてきたアラブ系の人たちが、働かなくても暮らしていける十分な生活費を国からもらい(つまりデンマーク国民が収めた税金)、デンマーク人は働き、彼ら難民は家族を呼び寄せ、子供が多く持ち、平日の昼間から公園でバーベキューをしている事があり、私のホストファミリーが嘆いているという話である。(私も以前何度かみた事がある)
もちろん、デンマーク人でもこのマルティニック出身のお母さんのように全ての移民、難民は生活の保障を受け入れるべきであると思っている人もいるのだろうけど、私のホストファミリーは、「ゲト」が周辺の治安を悪くしているし、自分たちが自分たちのために収めた税金がなぜ働きもせず、多くの親戚を呼び寄せてデンマークでのんびりバーベキューをする移民のために使われなくちゃならないのかとハッキリ言っていた。
今は、デンマーク国内でもそういう意見が多くのなっているのか、メッテ首相もセウタのスペインでの対応に、強い懸念を表明していた。
ちなみに、私がもう一つ、彼女にした話は夫が仕事先の女性から聞いた話。
フランスの話。
その女性の知り合いでアフリカからフランスに移民としてきた人がいるという。しかし、デンマークにいる移民と同様でやっぱり働いていない。フランス政府からの十分な生活費で、お金を貯めて自分の出身地のアフリカの国に家を買ったという。
それで、夫に話したフランス人女性が、
「私は働いても高い税金を払い、彼女は私より多くの生活費をその税金からもらってて、それでアフリカに家を買えたって嬉しそうに話すのよ!」
と、嘆いていたらしかった。
もちろん、政府からもらっているお金はフランス人が働いて収めた税金。
そんな話を娘の友人のお母さんにしてみた。
そういうデンマークの話、フランス国内での話をし、フランス人やデンマーク人が収めた税金が…という話をしたら、瞬時にそれは良くないという意見に変化し、その後も和やかにフランスの移民の話や日本の移民の話をしたという出来事があった。
彼女は日本の文化が特に好きなようで(息子さんは日本語をちょっとだけ話せる)、日本の状況も踏まえて話すとさらに深い話でもお互いの意見を尊重しつつ、話す事ができた。
意見を聞き、お互いにその意見を尊重するフランス人との会話が私は好きだ。
自分の意見に固執するでもなく、意見は持っているけど、人の話も聞く耳があるという姿勢はフランス人に私自身が見習うべき点だと感じる。
実際、先日久しぶりにパリに行ったらパリ市役所周辺やその他の観光客が多く目にす場所にテントが軒を連ねているのに衝撃を受けた。
多分、これも自分たちはここにいる、この路面生活を余儀なくさせられているという彼らなりのアピールだったのだと思うが、それを見ていたら30年以上前に、新宿の地下道がダンボール屋敷だらけだったことを思い出した。
通る度に、ツンとする尿の匂い。
危害を加えるわけではない彼らは危険ではないけれど、かなりの敷地をダンボールが埋め尽くしていた光景は子供ながらに衝撃だった。
なぜ、機能が整っている「家」に住めないのだろう?
通る度にそんな事を考えていたことを思い出した。
その後、1998年に大火事があり、全て撤去する形となったが後に残された広いスペースが様々な催しで使われるようになってからもあの時の光景が目に焼き付いていて、不思議な感覚を覚えた。
そう考えると、平成初期の新宿や渋谷はなかなか面白い場所だった。
⭐️新宿ダンボール村
時代は変化するから、20年後、30年後のことは分からない。
何がいいかも、分からない。
それでも自分たちが生きる社会が永続的に同じものではないことだけは、スウェーデンの医師だったハンス・ロスリング氏が人生の最後に書いた著書「ファクト・フルネス」を踏まえてみても理解できることだと思う。
また、ボーボーパリジャンと田舎のフランス人とでも大きく人生観が異なる。特に、田舎のフランス人はボーボーパリジャンをはじめ、パリジャンを嫌う人も多い。
移民が多く住むシテがあるのも郊外、
お金は払うけど、自分たちの目につくところには移民はいらないと考えるパリジャンも少なくないと、田舎のフランス人は言う。
先日も、夏休み期間中、海の近くの田舎にバカンスで過ごすパリジャンの車(75)が数台、落書きされる事件があった。
また、私たちがバカンスで言った先では「私はパリジャンではない!」と言う文字が大きく書かれているTシャツを着ている人もいた。
日本人でフランス、パリに住む人の中には、目くじら立てながら、
(もちろん、不法移民やテント暮らしの人も含めてであろうと思うのだが、)
「パリに住んでる人は、皆パリジャンです!」
と言う人もいる。
だからこそ、フランス人のパリジャンがどれだけのパーセンテージでそう思っているか、知りたいと思うが、そんなデータは人権的に問題になるのでないらしい。
しかし、一つ言えるのは、
「パリに住んでる人は、皆パリジャンです!」
そう叫んでいる日本人も私と同じ、フランスでは移民である。
下記にフランスにおける不法移民のデータを貼っておく。
上位10カ国だけでもすでに10万人に近い。そして、そのほとんどはパリなどの大都市におり、私が住むような何もないど田舎にはいないという事実を認識する必要がある。
【2024年フランス全土で警察に捕まった不法移民の国と人数】
(カッコ内が人数)
1 – アルジェリア (33 754)
2 – チュニジア (13 414)
3 – モロッコ (12 956)
4. スーダン (6 476)
5 – アフガニスタン (5211)
6 – ギーニュ (4 081)
7 – エリトリア (3 831)
8 – トルコ (3762)
9 – イラク (3 425)
10 – マリ (3125)
計90,035人 ※上位10カ国。
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