🇫🇷今のフランスの現状を見て、将来の日本バレエ界に思うこと
先日の文章が長すぎたので、一部カットしてこちらに移植してみた。
理由は付け足したい出来事があったから。
今回のフランスでの出来事はさらに、日本のバレエ界のことを考えるきっかけとなった。
14年後に4割の大学が減るかもしれないという状況下にあって、日本での移民は増えようとしている。そうなれば、移民家族も日本国内で増え、バレエを習う移民の子達も今よりさらに増えるだろう。その時、今のバレエ教室の先生たちは子供達に何を求めていくのだろうと思った。
モラルか、秩序か、単純にお金か?
ここのバレエ教室で発表会をする場合、何を目指すのか?コール・ドの統一性?個々の技術の向上?
フランスで見ている限り、アラブ系フランス人、アフリカ系フランス人は子沢山の人が多い。
また、20年前からフランスの移民は変わってないというフランス在住の日本人もいたので、最初にフランスの2024年の移民のデータ示しておく。
このデータでも20年前から移民は増えてはいないということらしいし、パリに住んでる人は全員パリジャンというフランス在住の日本の方もいたので、不法移民のデータも併せて掲載しておく。
そういう体で言うと、パリのテント暮らししている不法移民もパリジャンと言うことなんだと思う。
【2024年に初めて申請した正規移民の数】
Nationalité 2024 provisoire 2024/2023比
- Maroc 36 815人 - 0,1 % モロッコ
- Algérie 29 270人 – 8,5 % アルジェリ
- Tunisie 22 456人 - 1,6 % チュニジア
- Chine 14 798人 + 0,1 % 中国
- Etats-Unis 13 062人 + 5,8 % アメリカ
- Afghanistan 11 925人 + 8,2 % アフガニスタン
- Côte d’Ivoire 11 808人 + 0,1 % コートジボワール
- Inde 10 804人 + 8,8 % インド
- Sénégal 9 360人 – 11,0 % セネガル
- Cameroun 9 175人 + 7,5 % カメルーン
Toutes nationalités (全ての国籍)343 024人 前年度より 0,9 %増し。
Part des 10 nationalités (上位10位が占める割合)49,4 % – 1,0 pt
【フランスに住む正規外国人の主な国籍と人数】
Nationalité 2024 2024/2023比率 国籍
- Algérie 649 991人 + 0,5 % アルジェリア
- Maroc 617 053人 + 2,2 % モロッコ
- Tunisie 304 287人 + 4,9 % チュニジア
- Turquie 232 421人 + 0,3 % トルコ
- Royaume-Uni 169 991人 + 2,2 % イギリス
- Chine 130 786人 + 4,5 % 中国
- Côte d’Ivoire 119 079人 + 9,1 % コートジボワール
- Sénégal 114 956人 + 5,7 % セネガル
- Mali 108 042人 + 3,9 % マリ
- RDC 94 059人 + 6,2 % コンゴ民主共和国
Toutes nationalités 全ての国籍の人数 4 331 326人 前年度より 3,9 %増し
Part des 10 nationalités(上位10カ国が占める割合 ) 58,7 % – 0,6 pt
※参考文献 いずれも https://www.immigration.interieur.gou…
【2024年フランス全土で警察に捕まった不法移民の国と人数】
1 – アルジェリア (33 754人)
2 – チュニジア (13 414人)
3 – モロッコ (12 956人)
4. スーダン (6 476人)
5 – アフガニスタン (5211人)
6 – ギーニュ (4 081人)
7 – エリトリア (3 831人)
8 – トルコ (3762人)
9 – イラク (3 425人)
10 – マリ (3125人)
計90,035人 ※上位10カ国のみ。
1. Combien y a-t-il d’immigrés ou d’étrangers en France ?
ちなみに上記のリンク(フランス語サイト)によると、2024年、フランスには770万人の移民が居住しており、これは現在の総人口の11.3%に相当する。
そのうち260万人(33%)が
フランス国籍を取得。
また、フランスに居住する私のような外国人の人口は600万人で、総人口の8.8%を占める。そして、このうち510万人は私のようにフランス国籍を取得していない移民で、90万人はフランス生まれで外国籍を持つ人々。
外国生まれでフランス国籍を持つ人の数は160万人。(例:日本に住む日本生まれ、フランス国籍を持つ人たちなど)
日本以外の多くの国々では二重国籍が認められており、簡単に国籍をプラスする事を考える人も多いフランス(多重国籍認めてる国だと幾つでも持てる)。
日本人にとっては深刻な問題(日本人の生まれながらの二重国籍者除く)も、二重国籍を認められてる国に生まれた移民にとってはフランス国籍取得はより良い環境を得るための最短の手段だけど、生活習慣は変えないらしい、と言うことを肌で感じた体験であった。
余談だが、フランスにビザを持たずに入国し、フランス国内で子供を産んだ女性がその後、娘と共に裁判により、フランス滞在ビザ(娘はフランス国籍取得)をしたという話もある。
下記のブログは貧困層が多い街にバレエの舞台を見に行った時の客席での出来事。つまり、出演者も元移民、現フランス人、または生まれながらのフランス人だけど、祖先が違う言語の人達が多く、現在でも家族間では違う言語を話しているという人達が多い街での出来事。
下記の記事でもあるよう、私も娘も家庭内でガッツリ日本語を話し続ける移民である。そういう自覚はあるものの、やはり、育った環境の違いで驚く事もかなり多い。
日本人バレエダンサーも海外で働いていれば、移民であり、それなりの苦労が付きまとう。同じバレエを志している人達でプロという枠の中で、同じバレエ団の中であったとしても、育った環境、教育、モラルのあり方は大きく異なることだろうと思う。
下記は、貧困街での出来事とパリの不法滞在者が娼婦として活動している街のことを書いた記事であるけれど、やはり、日本人で不法滞在でフランスに移住しようと思う人はいないと思う(願望)が、国が違えば、育った環境が違えば、そうしてでも入国し、お金を稼ぐ手段を得ようと思うのが世界的には多いのだと思う。
先日の劇場での体験からまた、さらに衝撃的な現場に遭遇した。
やはり、移民だと思しき家族。ヒジャブはしていないが、南アジア系または中東系だろうと思われる。もしかしたら、移民だった先祖を持つフランス人と言う可能性もある。
それこそ、彼らがビザがあるかないかなんているのは分からない。
父親はどうやら前方の車で待ってるようだった。
車で運転中、時速30km /hの静かな村の一本道を通っていた。フランスの道はスピード制限のための凸凹が多いため普段から私は住宅街はゆっくり走るようにしている。なぜなら田舎は歩道もないところも多いから。
前方に、小さな女の子がいる。
だから、さらにスピードを緩める。歩道はない。
すると、お母さんらしき人の姿が見え、こっちの様子を伺っている。なんだろうと思ってその母娘の足元を見たら、5歳くらいの女の子がどう見てもしゃがんで用を足している。
しかも小ではない方…。
お腹でも痛くなったのだろう。
我慢できなかったのだろう。
でも、住宅街。
よそ様の家の前であった…。
こういう現場は以前にも見たことがあったが、その現場は広い公園の舗装から少しだけ外れたところで民家はなかったが、移民のようであった。(お母さんがヒジャブをしていただけで、フランス人かもしれないけど。)
何度も書くが、私も移民。
ここフランスの田舎はパリ以上にトイレがないが、当然のことながら、とにかく車でトイレのある場所を探す。それが例え数km先であっても。
でも、文化、習慣、モラルが違えば空いてるところを利用するのはありなのだろう。それがたとえ、民家の前でも。車通りがある場所でも。
日本も今後、多くの移民を入れるという話も聞く。
文化も、習慣も、モラルも違う国の人々が多く入ってきた時に、潔癖症の日本の人たちは耐えられるのだろうか。よく、海外に住んでる日本の人たちは日本に多様性がない、ヨーロッパがうまく行っている、という人もいるが、果たしてどうだろう?
ボーボーパリジャンと田舎のフランス人、それだけとっても大きく違う。
ボーボーパリジャンは移民を受け入れることに賛成派が多い。寛容であるように見える。大学の教授も左派が多い。
人によっては、教養のある人はどの民族に対しても寛容に受け入れる余裕があるという人もいる。
けれど、
受け入れ先は郊外。
パリじゃない。
そして、
ボーボーパリジャンは言う、
「田舎のフランス人は教養がない。」
「治安が悪い。」
「だから郊外は行きたくない。」
「生活する場所じゃない。」
受け入れた先の街が荒廃していく様をボーボーパリジャンは気にしない。
なぜなら関係ないから。
私の村は僻地すぎて、移民は私くらい。でも、村人は裕福さはないが、親切で笑顔で挨拶を交わす人が多い。教養もきっと、大学教授のようにはないだろう。
でも、暖かさがある。
また、僻地に難民は家族で移住できない。なぜなら、車がないと生活ができないから。不便な場所だとコミュニティ内での暮らしができない、食料が買えない。
コミュニティというのは移民にとっては繋がりを強く持つために重要な自分たちの居場所になる。だから、パリ13区にはベトナム系、中華系の移民が多く集まっている。
でも、
日本人の移民の数は中華系に比べると圧倒的に少ないフランス。
パリのオペラ座近くには日本レストランが軒を連ねる場所もあるが、サンドにやパリ13区のような日本人が多く集まって暮らす地区はない。15、16区の治安がいい場所には多いがアラブ系や中華系、ベトナム系の比ではない。
でも、フランスでは中華系も、日系も、韓国系も区別がつかない人が多いから皆、「東アジア系」。
近所にある(うちから20km)大型ショッピングモールでも日本の名前の日本レストランを中華系の人たちが経営し、韓国っぽい名前で店内も韓国語が書いてあるレストランを中華系の人たちが経営している。
※なぜ分かるかというと、店員さん同士中国語で箸の置き方が日本食レストランで縦。韓国レストランでも韓国が書いてあったので最初、韓国人の店員さんだと思った娘が何と読むんですか?と聞いたら分からず、店員同士、中国語で話していた。
日本人や韓国人は少ない。
でも、中華レストランは少ない。
夫曰く、以前は中華料理屋も多くパリにあったが、不衛生な経営のため、行政の指示が入り、客が減り、それがオーナー変わらず、名前を変えて日本レストランに変わったと。そして、現在はK-popの流行りもあって、韓国レストランがパリや郊外に多く展開しはじめている。
パリからほど近い、治安が良くないと言われる場所の一つ、Villejuifという大きな街があるが、そこの韓国屋台風のレストランは美味しかったし、行った時は韓国人が作っていた。この辺は、車で止まっていると、窓拭きの人が現れ、勝手に窓拭きを始めてお金を請求する。
日本では見慣れない光景に遭遇する。
パリ13区などは現在でも多くの中華料理店やベトナム料理店が軒を連ねているが、そこの顧客もまた、中華系、ベトナム系が多く、アジア料理好きの白系、アフリカ系の人はいるにはいるが、そこまで多くはない。ショッピングモールで響く声もベトナム語か中国語。
国が変われば価値観が変わる。
これが今のフランスの状況で、日本がどのような国になっていくのかは見守るほかないけれど、移民が増えれば、今の日本のバレエ教室の在り方も受講者のモラル、価値観によっては変わらざるを得なくなるのではないかと感じた出来事だった。
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