🇫🇷国が変わると子供達同士の会話基準が変わるらしい。娘の中学校での会話。

日本で母子家庭だった我が家。遡る事数年前。

バレエの子達は全員知っていたけど、たまに行く公立小学校で新しくなった友達に、

「お父さん何してる人?」って聞かれた次女が

「うち、離婚してるからお父さんいないの。」って言うと、決まって、

「変なこと聞いちゃってごめん。」と言う返答が返ってきてたと言う。

小学校低学年だった娘はそれが全く理解できなくて、

「何で変な事なの?」「何で離婚してるって言うと、みんなごめん、って謝るの?」と私に聞いてきた事が両手では収まりきらないくらいあった。

ここフランス。

うちも含め、シングル家庭、複合型家族が多い。

多いって言うのが娘の周りの友達は、一見お父さん、お母さんがいる日本で言う「普通」の家庭に見えて、実はうちのような複合型家族がかなりの割合を占める。うちの場合は外見からして違うから分かりやすいけど、ほとんどの家族は分かりづらい。

それに、うちのような明らかに外見が違うけど?と言う家族なのに、今の夫があんまりにもしょっちゅうと言うか、全ての学校行事(保護者会、学校の音楽会、親子面談、高校説明会等々)に顔を出すから、娘の友達の中には本当の父親だと思っていたという子も何人かいて、その度に娘が、違うよ、義父だよと言うと「え?そうなの?」と驚かれると言っている。

私的には見れば分かるじゃん?と思うけど。

そのくらい、多様な家族形態が当たり前のフランス。

私がデンマークで見た30年前でさえも、韓国から、タイから、アフリカ諸国からの養子が多くて、父母白人、子供、黄色人種、ブラック系と言うことも普通にあったから、家族の形は色々であると言うのはヨーロッパでは当たり前らしい。

複合型家庭の場合、本人のお父さん、お母さんはそれぞれ再婚しているけど、共同親権のため、それぞれの家を1週間交代で行き来する事が多い。だから、中学校の帰りも今週はこっちのバス、来週は何番バスみたいな感じ。

中にはバカンスの時だけ会いに行くケースや週末だけ会うケースもあるけど、それをフランスの子供達は何の躊躇いもなく話す。

例えば、

「お父さんちには義母がいて、今3歳の異母弟がいるの。っで、お母さんの方には、義父がいて、義父の子供がたまに(そっちも1週間交代)一緒に住んでるの。」

みたいな感じ。

フランス生活4年目でだいぶ慣れたけど、たまに複雑すぎて脳内で処理仕切れない場合がある。

それは娘も同じで、友達同士、そう言う話が多いけど、最終的にはこんがらがり過ぎて、理解不能になるらしい。

だから、うちの複合型家族の形態がすごくシンプルな家族に見えるといつも言う娘。

最近、私が学校の授業終わりのお迎えを担当する日に、娘の友達が

「今日は弟も同じ時間に終わるから、バスで帰ろうかな?」と言ったから娘が、

「え?弟、一緒に住んでるんでしょ?」

と、「瞬発的に聞いちゃった。」と話していた。

お母さん(お父さん)が一緒で、お父さん(お母さん)が異なる場合は、帰宅先が異なる場合もあるのをこの数年で学習した結果、自分でも、

「日本じゃ絶対聞かない質問だよね?」と。

国が変わると当たり前が当たり前じゃない。

「一般常識」と言う概念が全く違うのが面白い。

日本には日本の概念や習慣があって当たり前で、フランスにはフランスの概念や習慣がある。

最近はやれ、多様性だとか、右翼だ、左翼だと言う言葉を耳にする事が多いけれど、それぞれの国には「歴史」っていうのがあって、国の成り立ちとか考え方が大きく異なるのを考慮しないとアベコベな議論になってしまう。

例えば、フランスの田舎にしょっちゅう出没する移動型民族だって、昔は馬車で国境もスイスイ超えて、ヨーロッパいろんなところで生活していたけれど、現在の移動手段は主に車、しかも大型キャンピングカー。

現代に合わせた移動手段での生活を送っているけど、現代の慣習に合わせて、国境を意識せよ!16歳以下の子供達には教育を!と彼らに言うのは政府としても不可能なのだと夫は言う。それは昔からの習慣であり、彼らの文化だから。

1人の移民である私からしたら、子供の学校生活はどうなってるの?生活するための費用はどこから出てるの?土地を荒らされた地区は修繕費を誰が負担するの?とか、色々疑問を持ってしまうが、それは自由を権利として掲げているフランスに住む彼らからしたら余計なお世話でしかないし、現代に合わせて習慣を変えるつもりも毛頭ないようだ。

特に最近、日本のバレエ歴史を作った人物たちの人生を振り返っていると文化的背景、歴史というものを考慮せず、「今」だけのことに焦点を当てる人が多いと、なぜ、歴史を学ばないんだろう。

そこから見出せることもあるのに、と思ってしまう。

どっちが良いとか、悪いとかではなく、生きやすいとか、生きづらいとかでもなくて、それぞれの慣習、文化を受け入れながら穏やかに暮らしていけるのが一番なんじゃないかと娘と友達の会話を聞きながら考えてみた。

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Yoshiko

元シングルマザー&元クラシックバレエスタジオ運営・代表講師。フランスの大学に行くため一念発起して長期学生ビザ(visa étudiant)を取得して母娘でフランス移住🇫🇷一度目のフランス長期ビザ却下をえて、現在パリ郊外で田舎暮らし中。

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