🩰🇫🇷ストライキ後のロミオ&ジュリエットパリ・オペラ座バレエの夜公演。
前日までストライキが続いてたパリ・オペラ座バレエ。この日もオペラ・バスティーユでのロミオ&ジュリエットの公演が催行されるか不安で当日も朝から10秒おきくらいにオペラ座のサイトを確認していた。
主演はポール・マルクとヴァレンティーン・コラサンテ。抜群の安定感のある2人。
高身長な2人の存在感はもちろんのこと、技術力とか表現力とか完全にそれらを通り越したような物語の中に吸い込まれた舞台だった。
序盤のロミオの登場。。。
もう、言葉にならない滑らかさ。動きの一つ一つが宝石みたい。バットマン・ジュッテしただけなのに、それが美しい旋律となっているよう。ジャンプの後のプリエの柔らかさ、歩き出す時の一歩出したその足のライン。もう全てが美しくて興奮しすぎてまばたき忘れて、帰り道、コンタクトが猛烈に乾燥してることに気付いた。次回は目薬を持っていこう…
ドン・キホーテのバジルの時とは全く違うセンチメンタルなロミオ。ジュリエットに出会った直後、街中のシーンで下手前方で足を放り投げて座っているシーンがあるのだけれど、その美しさたるや…。
ただ座っているだけ。
なのに、ジュリエットの事を妄想しているロミオの様子が客席にもガッツリ伝わってくる。それをちゃかすマキューシオとベンヴォーリオ。この2人の演技もコミカルで舞台上から普段からこうやっていろんなところでイタズラしてるんじゃないか?と思えるくらい阿吽の呼吸で舞台上で大暴れしていた。
オペラ・バスティーユの舞台はガルニエ宮よりだいぶ広いのに、それでも2人が舞台上を走り回って(踊り回って)いると舞台がものすごく小さく見えた。
パリ・オペラ座バレエのロミジュリはヌレエフ版だから男性が踊る場所が多い(これは眠りも同じ)。だからこそこのバレエ団の男性層の厚さを存分に味わうことができる。
他にもジュリエットの従兄弟のディボルトの殺気だった感じとか、パリスの伊達男風な感じとか演技力に加えてどのダンサーをとっても高身長、手足の長さが際立つ。
さすがだ。
そして、昨日は特に、フランセスコ・ムラのマキューシオが最高で、度々観客席からも笑いが漏れていた。そのマキューシオがティボルトに殺されるシーンでは、近くの客席から、「うっ。」っと言う自分が刺された?と言うような声が漏れ出ていた。
このヌレエフ版では僧侶ロレンソが殺されてしまうのが、原作にはないストーリー。ヌレエフの全体的な演出に「死」が象徴として描き出されていて、シェイクスピアの原作よりも悲劇なんじゃないかと個人的には思う。
そして、エンディングのロミオがパリスを殺し、その後ロミオとジュリエットが薬を飲んで亡くなり、幕が降りると娘の横に座っていた190cmくらいの身長の恰幅のいいおじいさんが、ティッシュを取り出して涙を拭っている様子が伺えた。
終演後はもちろんスタンディングオーベーション。
1回目は昼間の公演、今回は夜の公演を観たのだけれどいずれも観客の子供が多いのに驚かされた。娘は14歳だけど、基本的に22時には寝るからこのロミジュリの終焉時間22時30分は通常は夢の中。
それでも、一切寝ないで公演を楽しんでいたから、帰り道、今日の公演どうだった?と尋ねたらすでに脳内おやすみモード。
「眠い。」
感想は今日聞くことにしよう。まだ寝てるけど。





