🩰バレエ団と宗教とお金と政治。美しいプロパガンダとてしての利用。
最近、政治とバレエを調べるうちに、「バレエ団と宗教」に行き着いた。
奥が深かった。。。
バレエが政治利用、プロパガンダなどに利用されやすい一面がある事は認知する必要がある。
国によってはバレエがプロパガンダの一環で使われるのも珍しくない。
例えば、服部智恵子がロシア語通訳として日本政府関係者と共にロシアを訪れ、1957年のボリショイ・バレエ団の来日に漕ぎ着けたのもそういう側面があったのを知るバレエ関係者も多いかもしれない。
歴史的に言えば、バレエの政治利用からバレエの歴史が動き出す。
(カトリーヌ・ド・メディシスがアンリ2世との結婚式のために持ってきたのが最初だけれど…)
まず、ルイ14世がバレエを政治利用した結果、多くの貴族たちがバレエを踊ることになった歴史に遡る。バレエや踊る事が苦手だった貴族はさぞかし大変だったろうと思う。
そこから、ピョートル大帝政権時のロシア、冷戦下のソ連やナチス政権下のドイツなどが上手くバレエやダンスを政治に利用し、イギリスなども1966年にはソ連ツアーを計画していたが頓挫した結果、東欧ツアーに変更して1ヶ月半で38公演ほどの公演を行なっている。
上記に述べた国々には国立のバレエ団が存在している。
職業としてのバレエ団である。
その際には当時すでに亡命を果たしていたルドルフ・ヌレエフなどの名前も上がったが、共産主義国家の多かった東欧では知名度の高い亡命者の参加を拒み、さらに、彼とマゴット・フォンティーンのためにフレデリック・アシュトンが振り付けしたマルグリットとアルマン(椿姫)なども政治的理由による上演できなかった。
また、キューバのジゼルで有名なアリシア・アロンソが踊っていたのも社会主義国家である。
まずは彼女がベースとなるバレエ学校を1948年に立ち上げた。そして、資金繰り援助のためその頃に議長だったフィデル・カストロと面識のあった彼女は自分の私立のバレエ団を国立バレエ団へと押し上げるのに成功した。
フィデル・カルロスはキューバを社会主義国家(共産主義国家)として、国力の権威を見せるために文学、映画、そして芸術に重きを置いていたのだった。
それは冷戦時代のソ連、現在の中国などの共産主義国家が芸術、殊にバレエに力を入れて確実に実力を伸ばしているところと比例する。
ローザンヌ国際コンクールを見ると、その成長には目を見張るものがあり、今年は特に、その現実を日本のバレエ関係者も目の当たりしたことと思う。
小牧正英が上海バレエ・リュスで踊っていた通り、ヨーロッパ諸国の租界地の影響で上海には国立のバレエ学校があったが、現代ではさらに芸術面での国際的なアピール力が高まっている。
そして付け加えるならば、薄井憲二氏がとあるインタビューで語っているように、共産主義の傾向が強い松山バレエ団自体が、「白毛女」など中国にまつわる作品を生み出しているのも日中友好交流、つまり政治的な意味合いも含めた有効な手段だろう。
そんなバレエの歴史に政治利用は欠かせない。
と言うことで、さらにいろんな事を調べていたらバレエと宗教関係も外せない事実に行き着いて驚いた。私が知らなかっただけなのかもしれないけれど。
特に新興宗教。
フランスでは宗教に対してどの宗派がダメという規定はないが、行き過ぎた新興宗教に対しての救済措置の法が存在する(リンクはフランスのサイト)。また、国として一切の宗教の介入は許されないというのだけは明記されている。
日本や韓国などでは様々な宗派が存在する。
特にバレエ界で有名なのが、韓国のバレエ団だけど、バックボーンが強い分、質のいいダンサーに加え、質のいい振付家を招いていることが多い。また、バレエをプロパガンダとして使用することで社会貢献としての一面もある。
それが良いか悪いかは個人の判断に委ねるが、ホームページを見る限り、日本人ダンサーも多くはないが数人所属している。その宗派との関係は分からないが、バレエダンサーとして安定した収入を得られ、仕事をもらえるならバックボーンが何にせよ、就職する人はいるだろう。
日本にもやはり宗教系のバレエ団が存在する。
日本には「宗教」と言われる団体の数が18万以上あると言うその数にも驚いた…今回、これを深掘りするまで全く知らなかった。
そのうち新興宗教が全体の何%に当たるかはわからないが、神道が一番多く、その後に仏教が続いてキリスト教があり、その後には新興宗教が続く。
※神道、仏教、キリスト教は日本の三大宗教。世界の三代宗教は仏教、キリスト教、イスラム教。
後ろ盾が強いとお金が回りやすいし、コミュニティの力で結束力も培われる。
そうすると、バレエダンサーが職を得て、収入を得ることができやすい。元々その宗派に加盟している家族や、個人なら分かっているから何も問題ないけれど、何も知らないで入団すると自分の意思には関わらず、いつの間にか「洗脳」と言うことにもなりかねない。洗脳とまではいかないとしても、入信していることはあるかもしれない。
現にSNSなどの過去のものを読み漁っていると、バレエ団員と洗礼を行った趣旨の文章が目に留まった。
若いと断るということが難しい事が多々ある。それが本人の希望ならば、この資本主義社会で3大宗教にしろ、それ以外の宗教にしろ、他人が口出しすることではない。
しかし、バレエダンサーは
「素直で人の話を聞く」が美徳とされている世界。
「素直に人の話を聞ける子じゃないとバレエは上手にならない。」
私が何度言われた事か…(このブログの読者ならお分かりかと思うが、私は人の話を疑って聞く癖がある。)
何度も書くが、自らの意思でそのバレエ団に入団した上で、自ら理念を理解し、自らの意思で入信するのであれば全く問題はないと思うし、個人の宗教観に関しては人それぞれなので他人がとやかく言う必要はないが、
いつの間にか…
親にも言えず…
だと取り返しのつかない事にもなりかねないとバレエをやっている子たちの低学歴、低収入の事も併せながら考えた。
美しい世界。
芸術。人を魅了して止まない世界。
でも、綺麗なだけじゃない。
だからこそ、話術を磨き、うまく立ち回ることも大切。
教育の力で従うだけの人間にもなるし、自分の意思をうまく相手に伝えることもできる。
どんな教育をその子が周りの大人から受けてきたか。それがその子の人生に大いに関わってくる。特に若いバレエダンサーを目指す女子はしっかりと考える力を付けた方が良い。
さっきもフランスのテレビを見ていたら、オペラ・ガルニエの歴史で結構凄いこと(パトロンと踊り子の関係など…)をガイドさんが話していたけれど、女子は気を付けないといけない事が多い。
だからこそ、
保護者が見守ることの大切さ。
物事を判断する能力。
海外を目指すような子ならなおさら、自分の意志を強く持つこと、判断を見誤らない能力を身につけてほしい。
それは、バレエに限らずだし、よく芸能人でもいつの間にか…と言う話は聞くけれど、ヨーロッパ方面の特に国立バレエ団の中で、多種多様の人種がいるダイバーシティの環境の中で余計な心配せずにバレエに集中するには、必要不可欠な能力だろうと思う。
そのためにはバレエの表現力、技術力と共に語学力を磨く必要があるのは言うまでもない。
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