日本の教育とフランスの教育、全然違う。
点数の付け方が違う。
観てるポイントが違う。
だいたい学年が違う…。
我が家の下の子は日本で言ったらまだ中2。だけど、誕生日の関係でフランスでは中3。
でも、誕生日が来てないからまだ13歳。
14歳の9月から高1なる。だから今回の三者面談は進路等話すのにも重要な面談。
娘からしたら義父だけど、夫が行きたそうにしてたので一緒に来てもらったから4者面談。
そんな家庭はうちだけだった。
よっぽど教育熱心な家庭か、言語力不十分の母娘だと思われてるかもだけれど、夫が学校に行けて嬉しそうなので何でもいい。(ちなみに上の子の時は夫が他で忙しかったため、私と上の子だけでどうにか乗り越えた。)
フランスの現地校の定期テスト(Brevet Blanc)と内申点の比率が今年から変わる。
内申点:Brevet Blancの比率が4:6になる。
つまり、日本でいう当日点の結果も結構重要になるという事。
今の下の子の心配点は2点。
・授業中の発言が少ない。
・フランス語の聞き取り問題(dictes)の予備テストでゼロ点だった事。
Brevet Blanc自体は2月と4月か5月。そして、中学卒業試験のBrevetが6月下旬から7月上旬にある。
今のところ、問題は上記2点。本人はこの2点の問題点で普通高校に進学できなかったら、将来的にどんな仕事について良いかわからないと本気で心配している。
そんな事で、上記の2点を踏まえて面談に挑んだ。
時間になって、渡された評価シートに書かれているのは、🟢🟡🔴のどれか。
授業中にある小テストやグループワークなどは全て「良🟢」なのに対して、どの教科も授業中の発言が「不十分🔴」または「まあまあ🟡」。
担任の先生からも
「もうちょっと発言しようか〜?」と促されてたけど、
当の本人曰く、
「私のフランス語が間違ってたり、理解してもらえなかったらどうしようと思って手が上げられません。」と。
「マダム!(ムッシュー!)分かりません!だけでもいいんだよ?」
と優しく促してくれる先生。
本当に良い先生達が多いフランスの公立の先生。運のいい事に、たまに行っていた日本の公立の先生も優しい、いい先生が多かった。
この3年間フランスの先生は親身になって話を聞いてくれる人がとにかく多いし、口先だけでなく手助けしてくれる。そして、この4年目の先生も経験豊かで親身になってくれる先生。
心からありがたい事だと思う。
1年目はUPE2Aというフランス語が全く話せない移民用のクラスだったから、中学4学年(小6から中3)が皆一緒のクラスの控えめに言ってまあまあ荒れている学校だった。
トイレットペーパーを濡らして、トイレの天井にくっ付ける遊びが流行っていたらしいし、ラマダンの季節は学校のほとんどの子が給食を食べない。
ちなみに、今の学校と一年目の学校の移民/難民等アラブ系、アフリカ系率は9割。白人系フランス人は限りなく少ないというか、見たことが無かった。
割と肌の白い系の子でも実はモロッコ系、ブラジル、ポルトガル系の子も多く、フランス語に訛りがある子が多かった。
また、学校教育をまともに受けてない子も多く、
「日本から来たの?じゃあ、車で2時間くらいだね!」と言う子もいたし、学年をダブっている子も多かったので、基本的にその中学校の卒業生の多くは職業高校への進学だった。
2年目の日本で言うところの中1の学年からが、今のフランスの学校。
ここは一年目とは逆で、9割が白人系フランス人。アジア人は娘1人で、アフリカ系フランス人が学校全体で数名いる程度。だからこそ、皆、日本人の娘にすこぶる優しい。
学校の行事に行ってもこの2年間、ヒジャブをしたママ達に一度も会ったことがない(1年目の中学校は逆にほとんどのお母さんがヒジャブ。子供達も学校の一歩外に出たらヒジャブ。娘の友達も校門のギリギリまでヒジャブして、校内は禁止のため外し、学校の一歩外に出たらヒジャブをしていた。)
その日本の中1の学年で移った中学校、ここで言うと「en 5eme」からありがたいことに親友と呼べる子が2人いて、そのうちの1人は学年一の秀才。
フランス語がほぼ喋れない状態の時からずっと助けてくれていて、授業で分からないとことも手助けしてくれる。
娘もなんで仲良くなったか分からないと言っているけれど、今は1ヶ月に一回くらいの割合でもう1人の親友とどこかの家でお泊まり会している。
ちなみに今月は彼女のうちで、来月は我が家というのがもう決まっている。
彼女は小学校の頃は学校の先生から飛び級も提案されたけれど、自分の学年に留まる事にしたらしいその子とは下の子の転入以来、常に一緒のクラス。多分、先生が仲の良いのを考慮して、娘のためにずっと一緒にしてくれてるのだと思う。
そんな素敵な友達にも恵まれている現在のフランス現地校の中学校生活。
先生からの体罰だって聞いたことない。
娘が
「ボンジュール」と言いながら、日本風のお辞儀をするものだから、学校の門を開け閉めする人や事務の人、先生達までがお辞儀をしてくれるようになったらしい。
皆、優しい。
罰というのは例えば、授業中、私語としてお喋りしてた場合は、連絡帳に書かれて放課後の居残りとかあるけれど、それだけ。
あまりに連絡帳に書かれる事が多いと、親呼び出しで、それでも修正されなかったらその後は退学。
公立の中学校でも退学が存在するフランスの中学校に最初は驚いた。
たとえば、イジメがあってそれが判明した場合には虐めてた方が退学。
日本と完全に逆。
そんな中3生活が始まってまだ、1ヶ月半。
なんと来週から2週間の秋休み。そして、休み明けの1ヶ月半後にはクリスマス休み。休みパラダイス。
宿題はあるけれど、塾はない。
ハロウィンは前述の友達の家に泊まりに行く予定。
それでもフランスの子供達にとっては、勉強大変!っていう感覚。日本の受験生からしたら、え?楽勝じゃない?と思うかもしれない。
平日の塾もなければ、長期休み中の講習会もない。当たり前だけど、正月特訓なるものも存在しない。中3だけど。
それでもここの子達は、勉強が〜!宿題が〜!Brevetが〜!とヒィヒィ言っている。
授業中の積極的な発言や自分の意見を言うことを求めらることが多いフランスの学校とおとなしく授業を聞いて、ひたすら暗記メインのテストを受ける日本の学校。
育った環境によって違うだろうけれど、どっちが楽なのか…
ここでの生活も丸2年経ったから、今の学校は今年で3年目で最終学年。フランス語力がほぼゼロだった時から一緒にいてくれる友達たちに感謝しながら、上の子が通ったのと同じようにフランス人に混じって今年の高校進学に向けて頑張らないといけない。
担任の先生も若い時にはUPE2Aクラスでの経験があるらしく、よく理解してくれている事にも感謝。
娘の現在抱えている普通高校進学への心配の件を話したら、自分の経験上でもだいぶフランス生活に馴染んでる方だから、心配しなくて大丈夫。ヒアリングの書き取り問題も今、たとえ、ゼロでも大丈夫。そんなフランス人だっているんだから!と慰めてくれた。
普通高校に入ると、2年生から始まる3つの専門選択教科の選択も重要になってくる。
そのために地元の普通高校に進学するのか、皆とは違う高校にするのかを考慮していかないとけない。娘たちは2人とも脳みそ理数系だから、専門選択教科も全て理数系。逆に歴史が大の苦手。だから、高2になったら少し、楽になるのかな?と思っているけれど、どうだろう…。
ちなみに、上の子の時は、この3つの専門科目がある高校探しが結構大変で、交通機関を使うと片道2時間の高校になった。地元の中学校内でのその高校やその地区の評判はだいぶ悪かったけれど、行き始めてみたらものすごい良い学校で先生やクラスメイトにも恵まれた1年間だった。
自分の目で確かめてみないと
何事も分からない。
他人の評判は当てにならないと言うことを実感しながら2人目の高校探しも今から考えていかないと…と思う秋休み初日の土曜日でした。
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