
パリ・オペラ座バレエ初演となる「シルヴィア」を見てきた。
まずガルニエ宮が豪華なのはいうまでもない。
そしてこの日のバレエ鑑賞はソワレの公演。
予想はしていたけれどそれを遥かに超えたドレスを着飾った人たち…
美しかった。。。
このシルヴィアはマニュエル・ルグリの振り付け。
初演は2018年にミラノ・スカラ座で、パリ・オペラ座バレエでは今回が初演。
1幕40分→20分休憩
2幕25分→20分休憩
3幕35分
眠りとかと比べると休憩多めのように思えたけど、踊りの濃さから考えるとダンサーの休憩がかなり必要な演目だと感じた。
ダンサー達は常に跳んでいるか、廻っているか…
そして、細かいアンシェヌマンが多くてオペラ座出身のルグリがオペラ座のダンサーのために作った?と思えるくらい動きがフィットしていて見応えがあった。
そして何より、衣装の面積がかなり小さめだったのでパリ・オペラ座バレエダンサーの手脚の長さが遠目からでも見てとる事ができ、踊りの技術の高さもだけど、やっぱりスタイルってものすごい大事だと実感した演目でもあった。
シルヴィア: ロクサンヌ・ストジャノフ
ディアヌ: ブランカ・スダモー
アミンタ: トーマ・ドゥキー
オリオン: フロレン・メラック
エロ: アントニオ・コンフォルティ
オンディミオン: アレクサンダー・マリアノウスキ
1幕の踊りでスジェのブランカ・スダモー 演じるディアヌの強さ、存在感が圧倒的だった。また、ファウン役のシェール・ワグマンのジャンプ力、力強さ、安定感に終始目が釘付けになった。
そして、私が見た回には多くの日本に縁があるダンサーが出演していて、目が忙しかった。
印象に残ったのは他に、2幕で2人のシャッセレス(日本語だと女狩人)を踊ったプレミア・ダンスーズのホユン・カン。彼女は前回の眠りでオーロラ姫に抜擢されるなど今注目のダンサーの1人で長い手足を活かした大きな動きが印象的でとても魅力的だった。
もちろん主役のエトワールのロクサンヌ・ストジャノフの演技、踊りが素晴らしかったのは言うまでもないけれど、この振り付けではシルヴィアはほぼ舞台上に出っ放しだったのに、有名なシルヴィアのバリエーションやパ・ド・ドゥにはエトワールの貫禄を纏っていて素敵だった。
私個人的にはフレデリック・アシュトン振付のバリエーションより今回のルグリの方が好きだったけど、フレデリック・アシュトンの音の使い方もすごく好き(彼の作品では特にラ・フィーユ・マル・ガルデが好き)。

今回もいつも通り舞台に近くはない席。カテゴリー4で、大人30€、ファミリー割の子供は半額で15€。最上階で、オペラ座の有名な天井は見えない席。
それでも、人の頭でダンサーたちの動きが隠れることなく、視界が見切れるところもなくよく見えた。私は目が悪いから人の顔まではあまりハッキリわからないけれど、甲高のつま先の美しさや出した足の丁寧さ、ドゥミポアントの使い方の柔らかさ、表現力、そして、何よりそれぞれのダンサーがまとったオーラはものすごく伝わってきて最初から終わりまでワクワクだった。
どこをどう切り取っても舞台背景とダンサーと衣装と建物全体が芸術作品だった。
本当はもう一度観たいけれど、明日で終了だしチケットも完売でない。
残念。
次はまた9月からの来年度の舞台。
何を観に行くか今から楽しみ。

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