いずれの情報も私の経験に基づくもの、カウンセラーではない一個人の意見なので最新の情報はご自身で調べることを強くお勧めします。
娘達は現在、それぞれフランスの中2と高1。9月からは中3と高2になるのだけれど、まだフランスに移住して3年目。
この3年間、母は自分の学業もままならない中、上の子の高校進学についての情報探し、その後は海外留学挑戦したいというのでまた、その情報探し。
今は来年から変更があると言われていた下の子の高校進学方法の変更について情報収集(結局、政府の方針で教育改革は再来年からになったっぽいけど)。
とにかく分からない事だらけすぎて、フランス語と戦う毎日。
日本の高校進学だったら自分がやってきた事だからある程度は対応できるけれど、なんせフランスの高校進学というのは経験値ゼロ。
なので、これは今後、フランスにお子さんと移住して現地校を考えている方向けの参考ブログです。(いずれも私調べなので、ご自分で調べることを強くおすすめします。)
🇫🇷一般的な公立高校進学の流れ
- 2学期のオリエンテーション(2月頃) → 希望進学ができるか、できないか、保留。
- 3学期のオリエンテーション(4月頃) →希望進学ができるか、できないか。
- 5月末日までに希望する高校にネットで申請 ※学区内のほか、10校ほど希望が出せる。
- 6月中旬、進学先高校が決定。
- 6月下旬〜7月上旬、中学校卒業試験(Brevet)
フランスの現地高校に進学するにはまず中学校の先生達からの評価がとても大事になってくる。これは日本の内申みたいなものだけれど、テストの点数だけで決まるものではなく、授業態度、宿題の提出率、授業中の発言率(これめっちゃ大事!)、など総合的なもので評価される。
それで、中3の2学期と3学期にクラス会議的なものが代表委員の二人も出席して行われ、そこで普通高校に進学できるか、職業高校、CAPかが分かれる。
希望して職業高校やCAPに行く場合はもちろん優先されるけれど、普通高校に進学したいのに評価が悪くて普通高校に行けない場合も大いにある。
普通高校に進学したい場合に気をつけたいのはスペシャリテと言う高2で取る3つの選択科目。
スペシャリテとは共通科目意外に取る選択授業。
この選択科目が大学進学の際に結構重要になってくる。
スペシャリテの主な種類…数学、物理・化学、フランス語、歴史・地理、人間学、文学、哲学、外国文化、英語、生物学、経済学等…
特殊なスペシャリテ…芸術ダンス、音楽、環境学、美術、システム情報処理など…
例えば、医者になりたい場合は、大学進学のためにはスペシャリテで数学、物理・化学、生物学などを取ると良いとされている。
ちなみにパリ・オペラ座バレエ学校のスペシャリテはダンス、歴史・物理・政治学、人間学・哲学・文学の3つ。
つまり、ものすごい高いレベルでバレエの勉強をしながら、普通高校卒業の資格の勉強を行うのがパリ・オペラ座バレエ学校。
ちなみに高校卒業試験(BAC)の成功率も100%!文武両道です。
※参考文献はこちら(フランス語)
普通高校への進学は行ってる中学校から「可」がもらえたら学区内の高校には問題なく入れることになる。
でも、もしそこにやりたい選択科目がなかったら、学区外の高校を考えるのもあり。(職業高校の場合は、選択科目はない。)
うちはものすごい田舎だけれど、学区内の高校に娘がやりたい選択科目がなかったからわざわざ遠い高校を選択。
また、フランスの田舎あるある(?)で、同じ普通高校と言っても、地区によっては移民が多く、荒れているところも多い。
ここまでは一般的な高校進学。
でも、インターナショナルスクールの公立高校を目指したいならもっと複雑な進学制度を考える必要がある。
その中の1校になんと、日本セクションがある学校がある。
ホームページも全部日本語の安心感❤️しかも、パリ近郊の中でもかなりの上位に分類されるインターナショナルスクールの一つ。日本語は14セクションあるうちの一つ。
公立校だけれど、特殊な環境ゆえ、年間費用が発生する(年間1850€≒30万円)。
その他のパリ近郊の公立インターナショナルスクールだと、
⭐️lycée international de l’Est Paris (Noisy – le – grand) ※寮有り
セクション:アラビア、中国、ブラジル、ポルトガル、アメリカ
⭐️lycée Evariste Galois(Noisy – le – grand)
セクション:ブリタニック
⭐️lycée Francois 1er (Fontainebleau)
セクション:ブリタニック、ドイツ
⭐️lycée Francois Couperin (Fontainebleau)
セクション:ポルトガル
⭐️lycée Edouard Branly (Nogent-sur-Marne)
セクション:ブリタニック
⭐️Nouveau lycée Vincennes (Vincennes)
セクション:ブリタニック
この6校は自分で選びたいセクションを指定のPDFから選択して、通常2月の上旬までにそれぞれの高校に直接提出。一般的な選抜方法とはだいぶ異なるため、事前に成績表など必要な書類を確認。
また、これらのインターナショナルスクールは選抜制のため、誰でも入れるわけではなく、フランス語以外の言語の高い語学力を求められる場合が多く、書類選考、一次選考、二次選考まである。
基本的には
一次選考の結果が4月の上旬、
二次選考の結果が5月の中旬までに分かるから、もしこれらのインターナショナルスクールに入れなかった場合でも地元の学区内の普通高校の書類提出期限には間に合うようになっている。
フランスの一般的な普通高校でも全く問題はないけれど、何を学びたいかで高校に通いながらパリ・オペラ座バレエ学校のように自分の強みを生かせる場所もあるのが素晴らしいと思う。
また、「公立」にインターナショナル枠があるのも特徴的で、狭き門ながら能力に応じて子供達の可能性を「平等」に与えてくれる制度がフランスらしいと思った。
ちなみに、フランスの中3、普通高校1年生(職業高校の場合は3年間共に)職業体験があるけれど、全て自力で探さなくてはならない。
日本のように学校が指定してくれるのではないから、この1週間ないし、2週間のための職場探しが結構難航する…。
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