🩰好奇心を持つメリット。スタンフォード大学学生のバレエ団から見る文武両道

バレエやダンス、ピアノ、バイオリン、プール、乗馬、声楽。

その他のスポーツ系、音楽系の習い事。

数限りなくある。

最近の子供教育の中で多く聞く言葉の一つに「好奇心」というキーワードがある。

好奇心、それは子供のみならず大人にも言える事だけれど興味があることを追求していく事。

だから、大抵の場合、子供の好奇心は無限大。

昨今流行ってる大人バレエ(パリのマダムもやってる方多い!)も自分の好奇心を持って追求している方達は素晴らしいと思う。

各人、その目指すレベル、行き着くレベルは違うけれど、好奇心→探究心を持って取り組むのはプロフェッショナルを目指さなくとも素晴らしい。

子供の習い事

私が子供達に習わせてきた習い事は全部運動系(バレエが運動というカテゴリーに入るならバレエも含む)。

だいぶ前の記事

小さい頃からとにかく身体を動かす習い事だけをさせてきた。

それは好奇心を持つ子に育って欲しかったから。

好奇心が育まれるとどういう効果が子供に現れるのか、この本によると、

・逆境に立ち向かう力がつく。

・犯罪率、貧困率の低減が見られる。

子供のスキルというのは、

やり抜く力(グリッド)、好奇心、自制心、楽観的なものの見方、誠実さと言う気質に表される。それが非認知能力。

私が盛んに、バレエでプロのダンサーを目指すような子供達に向けてこのブログで勉強して!と言ってる言葉は認知能力。

でも、実際は非認知能力を鍛えてほしいと思っているのが本音。

矛盾しているように見える。

つまり、認知能力と非認知能力を両方培う力をつけてこそ自分の人生の選択肢が増えると私は考える。

今まで非認知能力という言葉あまり書かなかったのは、その言葉がちょっと胡散臭い感じがするから。

非認知能力≠スポーツ

スポーツをすれば良いだけの話ではない。

芸術に触れる、動物と接する、木に登る、自然の中で感じる心等多岐に渡る。

誤った解釈をしてしまうと、じゃあ、バレエだけ、スポーツだけ、音楽だけやっていればいいんだ!と、いいとこ取りだけしようとする危険も孕む。

⭐️楽天市場のポール・タフの私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む 

でも、実際は認知能力と同様に大切な能力。ただ、今の日本では重要視されてない。

なぜなら、はっきりと目に見えないもの、結果がすぐに見えないものだから。

子供の成長と共に非認知能力を伸ばしていくし、数年、長ければ10年単位でかかってくる。

それは、やり抜く力、粘り強さ。

それと共に好奇心を持つこと。

よく、文武両道という言葉を耳にするけど、まさにそれで、文学だけでもダメだし、武術だけでもダメ。それぞれの均等が取れた時に、良さが機能する。

でも、子供の教育というのは正解がなくて、どれも正解でどれも不正解でもある。

家庭によって全て異なる。

経済力、保護者の思考、住んでる場所、環境全ての要因が織り混ざって「今ここ」にいる。

「今ここ」と言うのは英語で書くとNow here 。

これが「このはしをわたるべからず」のように興味深い単語ですごく好きな言葉。

隙間を空けないとNowhere。そうすると人によって解釈が異なり、Now hereではなくてNo whereと解釈する人もいる。

「No where」はどこでもない。

ダイアナ・ウイン・ジョーンズの「九年目の魔法」にも出てくるこの一説。

主人公のポーリーが謎かけのようにして自分のシチュエーションを紐解いていく中で使われる。

ちなみにダイアナ・ウイン・ジョーンズはジブリアニメ「ハウルの動く城」の原作者である。

話は脱線してしまったけれど、自分が「Now here」なのか、「No where」にいるかを把握することで今後自分が何をしていきたいのかにも通ずるものがある。

今いる場所がはっきりしていて、今やりたい事が見えているならとりあえず、「根拠のない自信」と共に突っ走ってみるのも悪くない。

修正が効く若い時期ならいくらでも駆け抜けられる。

でも、自分ではっきりしたポジションにいないNo where(どこでもない)、もしくは受動的な生き方をしていると感じているのなら、それは今一度自分のいる場所を考えたらいいと思う。

そして、自分がどこに向かっているのか、自分が何をしたいのかを一度立ち止まって考え直す時間があってもいいと思う。

だから、そのためにも自分の学びをしてほしい。

同時に同じ熱量で非認知能力を高めてほしい。

ちなみに、非認知能力の一つであるスポーツ系(バレエがメイン)の習い事ばかりに週のほとんどを費やしていた娘たちは今、それぞれ13歳、16歳で自分の道を自分で考える力を持っている。

日本にいた時はADHD(診断あり)の状態が顕著に見られ、勉強を一切しなかったため中学校の成績も問題があった上の娘は、フランスに移住後、ここではADHDの診断がくだらなかった。

大幅に状態改善が見られたから。

また、今年の秋から数年間分の返済不要の奨学金をもらって海外で勉強する機会を頂けた。(バレエではない。)

下の娘も将来なりたい職業を見つけ、そのため、日々の習い事と共にフランス語能力0から始めたフランス生活で現地校のクラスの上位の成績を収めている。

私がバレエの先生だから日本にいたら、バレエを週6日強制的にやる羽目になっていただろう。

娘達に数年前に言われた

バレエはママがやりたい事で私たちがやりたいことではない。

と言う言葉をきっかけにして改めて考えさせられた子供の人生。

まだまだ母親として勉強しなくちゃならない、考えなくちゃならない事の連続。

子育ては続くし、母としての仕事は一生続く。

母である私の人生のために、子供の人生に線引きしてしまう事に疑問を抱き、フランス移住を考えだしたのが数年前のコロナ禍。

とにかくやってみないと分からないと言いながら前進している。

これも正解か不正解かなどは私の「生」が終わるまで分からない。

文武両道とは

日本は勉強かスポーツかの二択を迫る指導者が多いが、世の中の流れ的には文武両道も多い。例えば、

スタンフォード大学(世界ランキング2位または3位の大学、ちなみに東京大学は34位または39位)の部活というか、サークルである

⭐️カーディナル・バレエ・カンパニー

を見てほしい。(ここでもYAGP同様に、ダンサーにアジア系の人が多い印象。)

世界トップクラスで勉学に励みながら、バレエ自体もかなりレベルの高いバレエカンパニーだと言えると思う。彼らの中にはYAGPファイナル進出者もいる。それだけバレエに打ち込んできた人たちもいるということ。

今は大学生でそれでもバレエの情熱があるから世界最難関の大学の一つに通いつつもバレエを続けている。

バレエダンサーになりたいわけではなく、インスタのそれぞれのプロフィールを見ると大学での専攻が「化学」だったり、「数学」だったり、「地球環境」「経済」と、様々できっと卒業後はその分野で活躍していくのだと思う。

けれど、学生時代に思い切り勉学と共にバレエも追求するというのは並大抵のことではない。

また、以前の記事でも取り上げた映画「ファースト・ポジション」に出演されていたミコ・フォーガッティさんも結局ダンサーを引退されて、医者になられた。

だから、スポーツであれ、昆虫研究であれ、音楽であれ、芸術であれ、ポケモンであれ!幼い時に自分の好奇心を持って時間を割いた分野を持つという事は非常に好ましい事だと言えると思う。

また、先日のブログでも書いたが、世界最高峰のダンサーは必ず彼らの言葉、踊りに哲学がある。

それが人を感動させ、真の芸術と呼べるものになる。

自分で学んだものをどうやってその後の自分の生活に活かしていくかは本人次第で、どこに区切りをつけるか、その時に選択肢がない生き方をしてしまうと自分を苦しめる事にもなりかねない。

つまり、好奇心を持って非認知能力を高めながら、認知能力である勉学にも励む。

そこから自分自身が自分の人生をカスタマイズする、または色付けしていくという事ができた方が、これからの長い人生でバレエダンサーになるにしてもそうじゃないとしても、人生において多種多様な分野の多くの経験値を踏める方が何か役にたつのではないかと思う。

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