前回の投稿からあっという間に1週間ちょっと経ってしまった。
その間に、大学のレポート4講座分✖️5〜8ページを書き終えた。。。
1つはダンサーの怪我について
そして、課題レポートが二つと
フランスと日本のダンサーの生活基準の違い、システムの違い等。。。
ふう。
怒涛のようだった。。。フランス語の壁…でっかい。
それでもまだ学年末までまだ授業は続くし、口頭発表と別の教科のレポート終わってない…。
と言うことで今日は久しぶりにバレエ鑑賞。オペラバスティーユで。
行きの電車から面白いことがあった。
ひょんなことから向かいの席に座ったフランス在住のイギリス人のおじいさんとおしゃべりタイム。(田舎の電車ではたまにある。)アーティストだというその人に日本人の若手バイオリニストのことを教えてもらった。
現在16歳の村田夏帆さん。
彼女を絶賛するおじいさんは今まで見た中で突出していたと語ってた。
日本にも行ったことがあるそうで、特に奈良の寺が好きだと語ってくれた。本当に日本の文化が好きな人に思いがけず巡り合えることが多いフランス生活。
そして、自分はバレエのことは全く知らないけど、バロックダンスは見たことがあると言う話から、ヌレエフの話に!飛びすぎてるけど…。
その中で、最大の驚きはアメリカの友人宅に行った時に、ヌレエフとバジリニコフに会ったと言う!!!その頃すでにヌレエフは病気だったから踊り自体はすでにできなかったけど、彼の雰囲気に圧倒されたと語ってくれた。
そんな濃い30分を過ごして、満を持してルドルフ・ヌレエフ振り付けの眠りの森の美女。彼はダンサーとしてだけでなく、振付家としの才能も素晴らしかった。
このバージョンはルイ14世に対してのオマージュであり、パロディであるとプログラムに書いてあったけれど、その通りにその頃の時代背景が読み取れる衣装やカツラ、舞台装置となっていた。
主役はドロテ・ジルベールとギヨーム・ディオップ。
もう、目が釘付けの3時間ちょっと。
二人が出ていないプロローグには山本小春さんが妖精でバリエーションを踊っていてそこから目が離せない!踊りがものすごく正確で動く度にキラキラの粉を振り撒いているよう。ちなみに彼女は3幕の宝石も踊っていて小柄な身体から魅せる大きな動きが本当の宝石のようだった。
私の隣に座っていた小さい4,5歳の女の子がカラボスが出てきたシーンで、自分のおばあちゃんにしがみつき、恐る恐る舞台の進行をのぞいている様子がたまらなく可愛かった。
その他も惹きつけられるダンサーが多い舞台だったけど、一人一人名前を言ったら終わらないほど素晴らしかった。
ドロテ・ジルベールは1983年生まれだからすでに41歳。貫禄と優雅さ、安定感が揺るぎない。今のエトワール、全員好きだけど、やっぱりドロテ・ジルベールはその中でも代表格なんじゃないかと思う。一方、王子役のギヨーム・ディオップは25歳。若さとエネルギッシュな動きに加えて完璧なテクニックと長い手足。ジャンプの高さ、歩き方の美しさ、何をとっても王子で、特に3幕のバリエーション直後、音が止むや否や、歓声とブラボーと拍手の嵐が止まらなかった。
私自身も男性のバリエーションで悲しくもないのに、ただただ勝手に涙が出てきたのは初めてだった。やっぱり生で見る舞台は素晴らしいし、美しい。
でも、毎度思うのは一つの舞台を見るのは一回じゃ足りない。同じ舞台を違う配役で数回見ないと隅々まで見られないけど、お金も時間も余裕がない。3幕の幕が上がったのと同時にため息が出るほどの宮廷とその当時の人々舞台に現れて会場からは感嘆の声が上がり、それと同時に宮廷舞踊が始まった。
現在のクラシックバレエとは全く違うステップの踊り。フランス生活で改めてクラシックバレエ以外の踊りやダンスの歴史、それぞれの時代背景を学ぶことの意義を感じた眠りの森の美女の舞台だった。
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