キラッキラのフランス生活を語りたいわけでもバレエ人生の成功体験を語りたいわけでもない。週の大半を長靴履いて未舗装道を犬の散歩しながら過ごしてる私にそんなものは存在しないから。
私が伝えたいことはただ一つ、日本のバレエ界の未来を変えたいという事。
100年以上前にエリアナ・パブロワが日本にバレエを伝えてからずっと私学のバレエスクールが基本となって活動を続けてる日本。
世界トップのレベルがありながら、100年経ってもヨーロッパ諸国のような10歳くらいの子供達が通える国立のバレエ学校がない現実。
私自身、4年生でバレエを始めて高校卒業してバレエの専門学校には行ったけれど、日本で大学に行ってない。
だけど今アラフィフでフランスの大学生。
フランス留学のまとめ |
🇫🇷語学学校/語学のための大学選び 🇫🇷ソルボンヌ・ヌーベル大学(パリ第3大学)DULFの申込方法と学生ビザ登録の流れ 🇫🇷ビザ却下を経験した経緯 🇫🇷子供のビザはビジタービザ 🇫🇷高卒、学生ビザ取得でフランス大学留学 🇫🇷フランス生活であった方が良いもの |
数年前まで日本で20年以上バレエの先生をやってきたけれど、新しい事が学ぶ事が好きだから、放送大学に籍を置きながら自分で無理のない範囲で通信授業を受けてた。
好きだったのはフランス語と哲学と舞台芸術の魅力、ヨーロッパの歴史など。
東大の教授などが話す内容が面白くて、かなり魅力的な授業が多かったけれど、週6で仕事しながらシングルで子育てして、勉強するには、結構な時間を要したので授業をあまり取る事が出来なかったのが心残り。
※単位制だから1単位✖️5000円(当時)で加算されていくシステム
そして、2022年にもっといろいろなことを学びたくてフランスに移住。
放送大学に籍があるとは言え、日本では高卒の私。
フランスの大学に入学のために必要だったもの…
それは、大学入学資格があるか確認できるもの※日本の高校卒業証書だけではダメ。だから、私は放送大学の学士課程の入学許可証で手続き。
それから、ソルボンヌ・ヌーベル大学の語学コースで2年間学び、かろうじてフランス語レベルがB2レベルになったので現在、大学の学士課程で学んでいます。
フランスの大学に入学するのは、本当に年齢は関係ない!
こんなバレエしかやってなかったオバチャンでも入れるのだから!
志望動機が一番重要で、私自身は大学語学コース、フランス語レベルA2のクラスに入れてもらいました。さすがにクラスでぶっちぎり最年長だったけど、クラスのみんな優しかったし、私より30歳近く年下の18、19歳の子達から学ぶ事もとても多かった。
💡ちなみにA2というと、なんとなく人々の言ってる事は理解できるけど、フランス語会話の詳細は不明…っていう感じのレベル。だからクラスの子との会話も辿々しいけど、みんな気持ちで伝わる感じが心地い。
脳年齢っていうのは、いい意味でも逆の意味にでも裏切らないもので…周りの子達のスポンジのような吸収力に圧倒される日々。
それでもどうにか2年間成績ギリギリで修了証もらえた自分。
年齢考慮してよく頑張ったと思う笑
そして、フランス生活3年目、懲りもせずに学士課程を取得するためにフランスの大学に通ってる。
はっきり言って自分でも何がしたいのかわからないけれど、ここで見ているバレエと日本のバレエの在り方があまりにも違いすぎて、日本の若い子達のためにどうにか出来ないか、ない脳みそを巡らしている日々。
なぜ、日本の子達はバレエか学業かの選択を迫られる必要があるのだろうかとか、
なぜ、日本のダンサーは「職業ダンサー」となれないのかとか、
なぜ、国立のバレエ学校が創られないのか、
一人ではどうする事もできない問題を日々、犬の散歩しながら考えてる。
私がこうやって発信する事で、一人でも多くのバレエに携わる人達が考えることから始めてほしい。
まずは考える事。それが重要。
バレエは勉強との両立はできないというバレエの先生の言う事は果たして全て正しいのか?
そもそも学業かバレエかの選択をしてその後の人生はどうなるのか?
日本でバレエダンサーになった後、40歳の自分はどういう未来を描いているのだろうかとか…
今の日本でバレエダンサーを目指して行くにはお金が必要。
人生イージーモードのバレリーナ体系の、かつお金持ち層はそんなに多くはないと思う。
今の若い人たちに、ちゃんと考える力を持ってほしい。
ヨーロッパはコンテが多い中、クラシックバレエがメインの日本。
収益を上げるために必要なことは何か…
それが私がこうやって発信する理由。
誰かが考えることから始まらなければ今の日本のバレエ界は何も変わらない。
私の大好きな教え子たちが本当に近い将来、バレエダンサーや舞台人になる。
そうした時に、今のままのバレエの制度じゃダメなことだけはハッキリ分かってる。
でも、日本のバレエ界の重鎮たちが誰も積極的に考えようとしないのはなぜ?
今の生活で満足しているから?
誰かが始めなければ今後、日本のバレエは今後数十年経っても「お嬢様の習い事」「自称プロバレエダンサーの趣味の域」を越えられない。
100年経っても変わらなかったものは200年経っても変わらない、誰かが変えようとしなければ。
プロフェッショナルというのはお金をもらって、それに責任が伴うから成立する。
もし、チケットノルマや団費等でお金を払い続けていて、自分自身が赤字続きでその補填にバイトをしているのであればそれは世界基準としてプロとは言い難い。
私の父が言っていた
「バレエは金持ちの道楽」
から抜け出せない。
今のバレエ教室の数、今後の日本の子供の数、考えていくとこの先今の状態で日本のバレエ教室が成り立つのは不可能だと思う。
考える力を持つこと。
学ぶこと。
強い人の言いなりにならないこと。※バレエの先生は支配者のような存在である人も多い。
でも、疑問を持つ事を考える人が増えてきたら…優秀な頭脳を持つバレエダンサーが現れたら…今の日本のバレエの現状が改善していくんじゃないかと思う。
そうならなければ今の子供達が描く人生設計が更に、難しいものになっていくように思う。
多くの家庭にとって、お金は無限ではない。(湯水のように出てくる家庭ももちろんあるだろうけど!!!)
一人でも多くのバレエ関係者が、
一人でも多くの頭の良い人達が、
このメソッドがいいとか、この教え方が正しいとか、そういうダメ出しまがいなことを日々連ねるのではなくて日本のバレエ界の全体像がよくなる方法、バレエダンサーが収入を得て生活するためには何が必要かを考える方向で発信してくれる人たちが増えてくれたら!
パリ・オペラ座バレエ団の人たちは少なくとも自分たちの意見を持っていて、自分たちの給料が足りないと思ったらストライキだって厭わない。
日本人の他人に対しての気遣いや遠慮は「美」なのかもしれないけれど、窮地に陥った時には「自己責任」だから助ける必要なしと考える人が諸外国と比較しても高いという。
バレエという美しいものを客席に届けるためにも表向きの美だけではなくて、内面を磨くため、自分たちの生活を守るため、ある程度の自己主張をダンサーだってしていく必要があると思う。
そんな途方もない事、いろんな日本のバレエ界の未来を想いながら、私は4月からも大学生として論文に追われる日々を過ごす…
ああああああああ!
現実に戻らないと。。。
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- 🩰パリ・オペラ座バレエの眠りの森の美女。フランス生活バレエ鑑賞
- 📚日本で給付型奨学金(返済義務なし)で高校留学ができる機関
- 🩰学ぶ事は強制じゃない。無知から少しだけ「無」取ろうと努力する事
- 🇫🇷ソルボンヌ・ヌーベル大学のDULFの応募時期です。
- 🩰SNS利用が日本のバレエ界の変革期になれば良い。100年の歴史の中で。






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