私は筋肉と骨が好き。こうやって文字にするとかなり怪しい…😅
でもバレエの先生としてやってたから当たり前と言えば当たり前の感覚…だと思う…。
想像して下さい。
トランポリンの上でジャンプする子供達には二種類の子供たちがいます。
1グループ目は空に向かって、ジャンプするタイプの子、そして2グループ目は地面を強く踏むタイプの子達。
踵が地面に付くか付かないか。
その子たちのジャンプの違い。そういうことを今大学の授業でやってる。
バレエで食べていくのは本当に難しいから、プロのダンサーになるにはまず自分の身体条件を知る事が必要。
バレエの教えをするにしても骨格や筋肉の動きや柔らかさを知ることが先生として重要だと思う。
どんなに努力しても0脚や顔の大きさ、骨格のつき方などは変わらない。残念だけど遺伝的要素も大きい。柔軟性は死に物狂いで頑張れば柔らかくなったりするけど。
ここから勢いよくオタク話になるので、ご注意ください⚠️
ニジンスキーのビデオが残ってないけれど、。彼のジャンプを見た人の多くが空中で止まっていたと証言した。
私が今読んでる本によるとその同じジャンプをヌレエフの中に見る事ができると言うから彼のジャンプを探してyoutubeに行ったらそのまま数日帰って来れなくなった…。
そして、何気なく久しぶりにここに戻って来て、そうだ!私文章書くためにヌレエフ見てたんだと思い出した。
いつもこんな調子の繰り返し…
そのニジンスキーやヌレエフのジャンプの秘密、それはニジンスキー自身によると背中に秘密があると言う。
ここから更にマニアックな話…
ジャンプをするには太ももの力、骨盤の強さ、持ち上げる力学の準備が必要で、足首、膝、股関節を曲げる必要があり、その後の上方へのストレッチにはそれらを伸ばす必要がある。
つまり、当然私たちは脚を使ってジャンプする。
地面のサポートは、骨盤の推進力を通じてジャンプを促進するけど、空中で頂点に達すると、ダンサーは視線を空に固定したまま、着地に至る。
それは重力と関連していて、垂直方向(空に向かう線と重力に引かれる線)と水平方向の 2 つの相反する力が働く事を意味し、それを筋緊張と言う。。。
筋緊張とは、筋肉の強さ。
筋肉の緊張が良好であれば、立ったり動いたりするのが上手くなります。調子を整えることで、体が重力の影響に抵抗できるようになって、良い姿勢を保つ事ができる。
単純に歩く時を想像してみて下さい。
軸足と自由足がある。
そして、その時に腕を動かすと肩甲骨や鎖骨の動きがどうなるかを見てみと、三箇所の筋肉の働きを見ること(感じること)ができます。
・内在筋 、つまり手首から先、足首から先にそれぞれ身体の中心に近い起始と末端に近い停止がある小さい筋肉。
・腸骨筋、「腸腰筋」と呼ばれる。ベルトを中心軸(例えば肩甲骨の角)に接続する筋肉。
・広背筋、四肢を中心軸に直接つなぐ筋肉。
一口に筋肉という場合は骨格筋のことを言い、骨格筋はその中の円柱状の細胞である筋繊維がたくさん束ねられたもののことを言います。その筋繊維は赤筋と白筋に分かれていて、赤筋は長距離走選手などが多く必要とする筋肉で酸素を運搬するミオグロビンを多量に含んでいます。
一方で白筋は短距離走の選手が必要な筋肉で、グリコーゲンとブドウ糖を使って筋力を発揮し、筋力が大きく、速く収縮するのが特徴で、持続力はない。
この筋繊維は先天的に個人差があり、トレーニングを行なってもその割合を変えることができない。
ユベール・ゴダール(大学で化学を学び、その後ダンサーだったけど、怪我をきっかけに身体の作りに疑問を持ち、身体の研究を行ってる人)によると、ある人にとっては股関節内転筋は「内旋筋」だけど、他の人にとっては「外旋筋」。
つまり、前傾姿勢の人と後傾姿勢の二つに分けられる。多くの西洋人と日本人の骨盤の向きが違う事を想像すると分かりやすい。
そして最初の子供のジャンプに話は戻って…
人間には個体差があってその人の骨格、使い方の習慣、上記の前傾姿勢、後傾姿勢によって高く跳べる人とそうできない子供(大人も一緒)に分かれる。
だから、その一人一人違う特性を先生が瞬時に捉えて指導方法を個々に変える必要がある。
つまり、ジャンプを「効果的」にしているのは、いくつかの別々の動き、つまりドゥミプリエ、ルルベ、ドゥミポワントでの伸展などに断片化しているからではなく、ジャンプという単一のフォームの中で行われる地面へのアプローチ、グリップという事です。
また、バレエの先生は特に足をできるだけ高く上げる技術を習得しなければならない女性ダンサーに、「後ろ側の筋肉を使って!」とよく言うはず。
それはつまり、この場合、拮抗筋であるハムストリングを感じることを促していて、収縮する筋肉である大腿四頭筋の使用を避けるという意味です…
筋肉だらけの文章でしかも、ややこしい文章を日本語にまとめようとすると更にややこしくなる…。
でも、フランスではこういう研究が大学レベルで行われている。
ユベール・ゴダール自身が怪我で自分の身体と向き合ったのをキッカケに研究を始めたように、日本人で怪我をしたダンサーでも自分の怪我と向き合ってそれをキッカケに解剖学を学んだと言う人も少なくない。
でも、日本でダンサーのためにこう言った事が大学レベルで学べるところは果たしてあるんだろうか…。
バレエ人口が世界一多いと言われる日本。
バレエの技術を主に学ぶ大学はいくつか思いつくけど、こう言う理論的なことを中心に徹底して学べる大学っていうのが必要なんではないかなぁと思った日曜日の朝でした。
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