🩰なぜ私が未来のダンサーに勉強して!と伝えるか…それは私がバレエバカだから

もしお子さんがバレエダンサーとして海外で成功しなかったら…?

※日本では基本、バレエで食べていけないと思った方が良い。もし、日本で(女子で)バレエダンサーをやっててバレエだけで食べていけるのであれば、それは相当稀な人です。

引退後は?

怪我したら?

日本のバレエ界でいじめに遭って精神的に戻れなくなってしまったら?

昨今、子供の意思というより、母親(特にステージママ)が自分の子供をバレエダンサーにしたがる人が多くいます。本当の子供の希望は何ですか??

子供の未来を考えるのは親の責任でもあります。子供の未来を本気で考えてください。子供が本気でバレエダンサーを目指す場合のみ、親が寄り添うべきだと私は考えます。

基本的に人生をバレエだけに捧げてきた子は、その他の道が探せません。

私がその例です。

バレエしかしてないから基本的に世の中のことを知らないし、関わってきた人達も皆バレエ関係。

もちろん学校の友達とかはいるけれど、それ以外は基本バレエの人たち。

話す内容もバレエの事だし、その話なら永遠話せる!いわゆる、オタク。

🩰バレエバカになるとどうなるか…中学生、高校生の頃

・起きて寝てるまで一生バレエのことだけ考えてる。

・バレエのビデオ(私の時代)擦り切れるまで見続ける。

・バレエ曲のイントロクイズがあったら勝つ自信しかない。

・流行りの曲や物が一切分からない

・道を一人で歩いてるはずなのに、跳んでる。

・夜遅くまで練習してて翌日の学校の授業中ひたすら寝る。

・学校のテストで悪い点とってもバレエがあるから〜で誤魔化す←頭お花畑だけ

・バレエのレッスンがない日に何していいか分からない。

・友達の誘いを「バレエだから!」で断れる。

・高校の交換留学機関の面接でバレエについてだけ異常に熱く語る。

・とりあえず日常生活5番ないし、2番ポジションで常に立ってる。

・電車に乗ってる時も手すり持って小さなルルベの練習をし続ける

・基本的に落ち着きがないと言われる(常に動いてるから)

でも、いい事もあります。

・高校でデンマークに交換留学して、最初にできたのがバレエの友達だった。

理由:学校では全く理解できなかったデンマーク語を話す必要があったけれど、バレエは踊りが一番。上手に踊れるとなんとなく人が集まってきた❤️

以上、芸は身を助ける。です。

そんな感じで資格もなければ、技術もバレエダンサーになれそうな容姿もないのにバレエしかしてこなかった私の顛末は他のことができない。

です。

あ、いや、できる。。。

・車の運転が異常に得意

→東京でもパリでもどこでも運転して何100kmでも運転し続ける。日本だと、東京から青森、関西等、フランスだとパリ近郊から800km離れたペルピニョンとかスペインまで運転。全く苦ではない。なぜならバレエの曲が永遠、頭の中で10時間くらいでも回ってるから。

・順応性高め

→基本ホームシックならない。バレエを観れたり、触れる環境があれば苦にならない。

・いろんなところに飛び込む度胸がある

バレエで培った精神力は並大抵のものではない。ただ、バレエは言葉がないから自分の思いを言語化してサクッと人前で話すの異常に苦手。

・根拠のない自信で生きてる

→本当にこれのみ。ツテもスタイルも技術もないのに、バレエ教室を開くのは狂気の沙汰だと自分で思う…。

持ってる資格は普通自動車運転免許と英検2級、高卒資格、以上。

と言うことで、基本バレエのことしか考えてない50歳手前。

4年生でバレエを始めてはや40年近く、ずっとこんな調子で生きてることをどうかと思う今日この頃。。。

だからこそ、未来の若いダンサーたちにはしっかり勉強して自分でバレエ以外で生きる道も併せ持って欲しい。

今は90年代のバブル期ではない。私がデンマークに留学していた頃のキラキラなGDP世界一の日本ではない。

ジュリアナでセンス振り回してるお姉さんもいなければワンレンのお姉さんもいない。

私のように、子供の頃はバレリーナを目指したけど大人になる過程で自分のスタイルや技術と直に見つめ合った時にその道を諦めた人は少なくないと思う。

これからの経済状況悪化の日本で、どうやって生活していくかをよく考えていかないとフリーターと言うポジションでは税金の支払いだけで首が回らなくなってしまう現実を見てほしい。

※日本の女性バレエダンサーは職業としての収入がほとんどないから、バレエもやってるけどアルバイトも掛け持ちしてるフリーター要素が強い。福利厚生、厚生年金などもない。

だから、バレエを取るか勉強をとるかの二択ではなくて両方とも最大限にやれる人になってもらいたいと思うんです。

そうしたら、きっともっと高いレベルでバレエの感性も磨かれていくはずだから。

90年代と違いバレエダンサー、バレエ関係者を取り巻く生活環境(収入面や福利厚生面)は厳しくなってるのに日本のバレエ界はダンサーもバレエ教室も飽和状態。それを未来のバレエダンサーには考えて欲しい。
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