バレエの先生はボランティアではないので、ちゃんとしたバレエの発表会(幕物抜粋、3部構成等)をやろうとすると、赤字にならないギリギリで計算して、頑張ってもある程度、数万円単位でそれでも高いと感じるなら日本でまともにバレエを習うのは最初から辞めた方が良いです。
または、発表会を大きな舞台でやらない、スタジオ発表会程度で済ませているお教室を探すことをオススメします。
フランスは事情がだいぶ違うので下記のビデオで発表会費の金額等話してます。
バレエの発表会の内訳、ここまで具体的に書いたことはないけれど、私自身は生徒さんたちに発表会のお知らせをする時はこういったものに費用がかかりますという事をお手紙にかていました。
国内でバレエ講師としてやっていた私が明かすと、
(個人経営、バレエの先生私のみ、その他の常駐スタッフ0人)
・舞台監督、照明,音響さん等の舞台にまつわるスタッフにかかる費用:少なくとも1日100万円ほど。規模によっては200万円以上。
前日リハを考えると余裕で跳ね上がります。
理由:一つの舞台を作るのにスタッフさん20人前後必要。その方々への食事、飲み物,おやつ等
・ホール代:大きさによるけど10万円から40万円ほど。1000、2000人規模の大きな有名なホールでやれば、更に高い。
・当日の施設利用料:これも場所によって大きく異なるけど、10万円から高いとこだと40万円近く。
・舞台背景:50万円くらいから♾️(無限)
・発表会本番用の音の編集費:数万円から数十万円
・プログラム作成料、印刷料:30万円くらい
・男性ゲスト費用✖️人数(これも男性ゲストによっては一回の舞台で100万円の方もいます。※レベルや経験、どれだけその教室の生徒の手伝いをしてるかにもよる。また、男性の先生よっては毎回のリハーサルで豪華なお弁当を要求してくる方もいます。)
・パドドゥ組んだらお礼
・衣装代:ちゃんとしたところで借りた場合、1人あたり
小さい子用:8000円前後
大きい子、並びにソリスト等:1万円から5万円
※幕物の特殊衣装だと1着10万円以上する
・リハーサルの大きな場所代:1日借りで1万円から3万円✖️回数
・外部の先生に振付頼んだら: 数十万円
・会場アナウンス代:数万円
・本番用のメイクを外部に頼んだら:未知数
・メイク用品代:一式揃えるのに数万円✖️セット分
あとはそれにお団子ネット代、タイツ代、本番用サテンシューズ代、見に来てくれた人達へのお礼の品代、ポアント代(✖️♾️無限)等々…枚挙に遑がないです。
その他必要なもの
保護者の方のお手伝い(ボランティア)
バレエの先生が努力しなければ余裕で一回の舞台で500から1000万円以上はかかるのでそれを人数で分ける感じです。
先生によってこだわりが違うので絶対に衣装にこだわる人もいれば、音にこだわる先生もいる。プログラムにこだわる先生もいるでしょう。
そうすると,上記の金額から更に跳ね上がります。
人数が50人のお教室なら最低でも全体にかかる費用が500万円とすると必要経費だけで1人あたり100,000円はかかります。
それに上記に挙げたタイツ代,ポアント代等を考えるとすごい金額です。
逆に人数が100人越えなのに、発表会の背景とか舞台規模とか大きくなく、衣装も先生の手作りっぽいのに参加費が20万円とか取るお教室は先生のポケットマネーに行っている可能性は大です。(先生がブランド品がお好きならそういう可能性はさらに高い。)
でも、バレエの先生もボランティアではない、ほとんどが個人経営なのでそれもアリです。
※🩰ちなみに私がどのくらいの金額を生徒一人当たりでバレエの発表会をしていたかをぶっちゃけると、自分がサラリーマン家庭で育った経緯,母子家庭として子供を育てている事で一般的な日本人がキツいけど、高くてどうにもならないというような金額にならないように気をつけた結果ですら、下記のような感じです。
・ホール代(当時1400人ほどの集客できるホール)や舞台にまつわるもの代(プログラム代とか細々した物すべて)、
・衣装代✖️2着、
・本番用タイツ代、
・小さい子のサテンシューズ代
すべて込み,発表会後の保護者の追加料金なし
《経営者として私が努力した事》
できるだけ保護者の追加料金ないように舞台監督さんに頭下げ、プログラムは私が制作し、前日会場費を夜だけなど頑張っても、
結果毎回の発表会費、一人当たり、
・小学校低学年まで6万円
・それ以上の大きい子8万円
・パドドゥ組む子10万円
です。もちろん、この金額でも高いと言われる方はいました。
お金の価値観は人それぞれ違います。これで高いと思う人もいれば、安いと思う人もいる。
だから、夫婦間、親子でしっかり話し合う必要があると思います。
🩰日本でバレエを続ける事の現実
🩰バレエで生活できない/国内のバレエダンサーは仕事として食べていけない
🩰日本バレエの隠された闇と現実ー未来のバレリーナ・バレエダンサーにー
🩰バレエの先生として成功するには資格がいるの?
🩰バレエを習うメリット&趣味からプロを見え据えた時の現実
🩰挫折だらけのバレエ人生、元バレエ教室経営者の次の未来
- 🇫🇷高校留学の国際的な人材とは?点数、偏差値主義の日本とフランスの違い。
- 🇫🇷フランスの幼稚園・学校義務教育と国立大学の費用と年数。
- 🇫🇷フランスの中学校・高校の夏休みの始まりと職業訓練(スタージュ)
- 🇫🇷【フランスの田舎の現実】小さな村と移動型民族の駆け引き
- 🇫🇷フランスのテレビ番組「未来のチャンピオン、栄光の代償」の内容が濃すぎ






コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。