🩰未来のバレエダンサーにまともに勉強してほしい理由。考える力を持つ事。

海外では自分の意見を持つことは当たり前。

それがたとえダンサーであったとしても、同じ事。

逆に日本人のように何も言わず、「うん、うん」と、笑顔で頷いているだけだと、本気の馬鹿なのかと思われる。

日本のバレエ界は…、

先生は神様的な要素が強かったりする。もちろん全ての教室ではないけれど、それこそ、宗教(ひどい場合はカルト宗教とも…)のように献金、貢物、ピン札使用、同じ目線で話すことの禁止、など意味が不明なものも多い。

そして永遠の先生助手も少なくない。

先生助手…舞台で踊る事もあると思う。でも誰がどの人達の生活を支えてる?

先生がまともな給料払って,福利厚生まで面倒見てるとは到底思えない。30、40歳になって、更に50歳の先生助手だって平気で存在する日本のバレエ界。

人間を縦列の関係で見るか、横の関係で見るかで人となりがわかるけれど、バレエ界の先生たちの多く(私の感覚だと9割以上)は自分と生徒の関係を縦の関係で捉えている人がとても多い。

人間を縦の関係で捉えると言うことは時として相手に対して横柄であったり、高圧的である場合が多い。

だからこそ、先生への献金等がなくならないわけで、先生に異論を唱えることなど御法度だったり、バレエ教室によっては下っ端の保護者(入会したばかり)が直接先生と会話を持つことを禁止している(禁止とは多分書かれてなくて、暗黙の了解的に、先生助手か各グループの代表お母さんに相談して、そのお母さんが先生に話を持っていく)ところも少なくない。

なんで、先生と直接話せないかは先生が「お忙しい」っていう言い訳以外に、ピラミッド上の構図を作った方が管理がしやすく、先生としての権威も強くなるというものから。

まるで、会社の組織みたいだけれど、そういうバレエ教室も少なくない。

なぜ、親たちが強く抗議しないか、自分の子供たちが楽しそうに通っているのを親のせいでぶち壊しにしたくないから。

この気持ちを思う親としては当然。

でも、それって一般的?というか、国際基準?

日本では当たり前かもしれない。

でも、我が子が習っている習い事の先生と入会手続き以外、(子供のレッスン回数やレベルが上がれば状況も変わってくるだろうけど)直接会話を持てないって常識的に考えたらちょっと異常。

各グループの代表お母さんたちって何者?

ただの一生徒のお母さんじゃないの?

若いお母さんたち、新規のお母さんたちからしたらびっくり仰天のシステムだらけに違いない。

もちろん保護者の中には愚痴ばかり言う人もいて先生の時間を本気で削り取ってくる

いわゆるモンスターペアレントだって一定数いる。

だから、そう言う場合の対策としては先生と直接話せないシステムは機能するけれど、ごく一般的な親が何かを先生に相談したい時に直接話せないのは先生を神聖化しすぎているなぁと感じる。

先生は神様ではない。

完璧でもない。

それでも昔ながらの「芸事」の風習を引きずってる日本のバレエ界は茶道や生花の世界に似てる。

礼儀を重んじるのは悪い事じゃない。

でも、バレエは茶道や生花と違って趣味じゃない。

エリアナ・パブロワに日本人がバレエを習い始めた1924年にバレエを習い始めたのは憶測だけどきっとご子息,ご令嬢だけだったに違いない。

それから100年経った今、何が変わったかと言うと月日が流れただけで日本のバレエ界のシステムはほとんど発展していない。

1997年に新国ができたものの、ダンサー全員が収入を得られる形のバレエ団にはならなかった。

でも、ヨーロッパ各国では2025年現在、プロとして舞台に立って観客に自分の踊りを披露して収入を得る。

当たり前のこと。

だからその収入や形態に不満がある場合は自分たちの主張としてストライキだって起こす。

権利だから。

でも、日本のバレエの先生たちは生徒が言葉を持つ事を嫌う人が多い。

どうして?

自分達の思い通りにいかないと不都合な事が増えるから。

各バレエ団も同じ。

新国以外は完全な個人経営だし、経営がきびしいのも理解できる。

何かを変えるという事は恐ろしく勇気のいる事だったりする。

そもそも疑問を持つという事自体をよく思わない人もいる。

でも、今の日本の社会状況でダンサーだって立ち上がらなくちゃいけない。

言葉を持たなくちゃいけない。

何のために?

自分の生活にため、生きるために。

疑問を持つ訓練をするには生徒が自分の力で考える事を学ばなくてはいけない。

イエスマンになって、30歳、40歳になっても自分の先生のお弟子さんを永遠にやり続けている「助手のバレエの先生」になってはいけない。

自分がその歳でボランティアでやり続けたいなら話は別だけど、基本的にまともな給与はでない。福利厚生もない。

そんな生活にハッキリ言って未来はない。

だから自分で考える力を持つ勉強をしてほしい。

学校の勉強に限らず、大学まで行け!というのではなく、考える力を持つ勉強を。

本を読んだっていい、

色んな人たちの意見を聞くのもいい。

とにかく未来のダンサーが自分で道を切り開ける術を自ら開拓できるようになってほしい。

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