もうすぐ、パリ・オペラ座のエトワールのマチュー・ガニオが引退しちゃう!
私的には結構大きなショックだけど、オネーギンいけない泣
最近は全盛期に比べてコンテへの出演が多かったように思うけれど、彼の存在感、立ってるだけで格別だった。
っていう、最近のフランスバレエ。ローザンヌも終わって数日経ったけれど、以前も書いたようにここ数年アジア人の活躍は目を見張るものがある。
何でか…
単純に努力量が半端ない。
それで、最近、大学のクラスメイトで専攻がジャズで、フランス政府認定のダンス講師国家資格を持ってる人と話してたんだけど、フランスの「ダンス」自体が結構問題があると言うのを休憩時間の1時間、まるまる語ってくれた。
彼女の友達の一人にクラシックバレエの専攻でダンス講師国家資格を持ってる人とかは、ローザンヌ国際コンクールを見た後に、
「もうアジアに行ってクラシックバレエを教えてきたい…」
とぼやいていたらしい。
私はフランスに来るまで、フランス人もバレエに対し熱心な人がそこそこ多いのだろうと思っていたけれど、学校教育システム(2ヶ月に一度の2週間のバカンスや夏休み2ヶ月)を考慮すると圧倒的に練習量が足りないのがわかってきた。
専門的なパリ・オペラ座バレエスクールやコンセルヴァトワール・パリやその他、地方でも国として代表的なダンスの教育機関でそれだけを目標に向かって専門的に学べれれば良いけれど、それ以外のコンセルヴァトワールや何となくの習い事のお教室レベルだと専門的に学べるダンスが週2日くらいのところが多いらしい。
もちろん、パリや南仏の方には個人の教室でもしっかり学べてコンクール(YGP)とかで結果出しているところもあるけれど、日本の数に比べたら多くはない現状。
大学の友人は週2回で何になる???バカンス…要らない!って嘆いてた。
日本で外国はこんな感じなのかな?って思っている事と、現地の実態の違いってとても興味深い。
ちなみに、今フランスで流行ってるのはとにかくコンテンポラリーダンス。
日本で想像するようなコンテンポラリーダンスから、もうちょっとヒップホップに近そうなダンスまで全てひっくるめてコンテンポラリー。テレビとか見てると、とにかく歌手の後ろで踊るダンサーたちのキレのよさ、美しさが際立つし、「ダンス、ダンス!」的な番組位では踊り専門ではない有名人(歌手だったり、コメディアンだったり)がプロのダンサーとペアでめちゃくちゃ本格的な踊りをして競ったり、ダンス自体はめちゃくちゃ盛ん。
要は、クラシックバレエとか、決められた枠の中のダンスではなくてもっと自由に表現できるダンスの方がウケてるらしい。
私は今、まだこのフランスのダンス界の状況を知り始めたばかりだけれど、すでにいろんな人たちの生の声を聞いていてすごく思う事がある。
日本でもバレエダンサーがバイトもしないと生活できない問題があったり、どこの国に行っても問題は多い。一長一短。
まだまだちっぽけな存在で、ここでの経験もないし、日本でもフランスでも一才コネクションもないし、何の力もないけれど、一応、ダンサーが生活できる制度が整っているフランスの大学で学ぶことで、日本の未来のダンサーたちがきちんとバレエダンサーとしての収入を得て生活できる道を探し続けたいなと改めて思った。
知らないといけないことばかりだけど、バレエの先生として、私が日本の「未来の才能あるダンサー」達のためにできる事がないか、本気で考えてる今日この頃。
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