47歳だけど、フランスの大学の最終学年の学部生。
数ヶ月に及んだパリ近郊、津々浦々運転手生活も終えてやっと通い始める事ができた1月。
目標は2年かけて最終学年を終えて大学卒業する事!
先週は1週間、とにかく踊り続けた。
実はフランスに移住して2年間は語学コースで大学に通っていたけど、全く動いてなかった。
この2年間、動いていたのは毎日の犬散歩、1時間前後だけ。
事前に教授から来たメールには
「たくさん踊ります。」
と書いてあって戦々恐々としていたけど、5日目、そして最終日の6日目あたりはむしろ体が軽かった。
流石に、日曜日は疲労溜まって布団最高❤️っていう状態だったけど、母に休息日なし。
朝から犬の散歩2時間弱。。。
朝から夕方まであったダンスのアトリエは様々な国籍の人たちがいて、様々なダンスのジャンルの人たちがいる世界。
多様性そのもの。
でも言語はフランス語。
当たり前だけど私が一番年上で、
私が一番理解できてない・・・
足りないものだらけ…
それでも「ダンスの表現解釈」を通して、様々な踊りを通して学べたことは大きかった。
私の今までやってきたものはクラシックバレエだけど、フランスでクラシックバレエは全体的に見ると今はマイナー。
誰でも名前は知っているけど、やっている人は極めて少ない。
同じ、クラシックバレエ専門だった人が一人だけいて話を聞いたら、フランスの問題はクラシックバレエをやりたかったら
パリ・オペラ座バレエに入らないとできない。
その、パリ・オペラ座バレエでさえコンテとクラシックは半々。
つまり、他の「バレエ団」は基本的にはコンテが主流という事。

だから、大学の学部で他の生徒達が選んで研究に取り組んでいたのもコンテが主流で、クラシックは私ともう一人だけ。それでも私たち的にはかなりコンテ寄りの踊りを研究しようとしたけれど、他の生徒達から「クラシック要素強っ!」と。
だって、クラシックバレエしかやってこなかったから…と言うのはヨーロッパの人には俄かに信じがたいことかもしれない。
今回のアトリエで話したヨーロッパ人の子が自分の国ではクラシックとコンテと両方やるのが主流だと言うことを話していたから、ヨーロッパ感覚からしたらそれくらいコンテが身近にあるものでマーサ・グラハム、マッツ・エック、ピナ・ヴァウシュ、そしてモダンの母イサドラ・ダンカンの名前がポンポン出てくる。
日本とフランスで大きな差があると感じた舞踊の授業。「解釈」一つとってもフランスと日本での大きな感覚の違いが壁となって理解するのに時間かかった。
はっきり言ってフランス的舞踊の解釈をまだ、ちゃんと理解してないと思う。
でも、一つ言われたのは私が、
「日本では自分の意見を人に伝える文化がなく、人の踊りの解釈をその人本人に伝えるのは極めて稀で私的にとても難しい。」
と言ったところ、他の生徒が
「舞踊において文化はそのものが問題なのではなくて、そこを通り越した、その先に貴方が何を見るかが問題」
と言われて、ものすごく納得したし、それと当時に彼女のプロ意識の高さに感銘を受けた。
文化の壁を乗り越えたその先に何を見るか…
まさに、芸術家が見るべきものなんだと、原点に立ち返ったたように思えた。
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