今日はオペラ座バレエ学校のパフォーマンスを見にオペラ・ガルニエ。
チケット取れなくて、キャンセル待ちもしてたけど、なかなか空きが出なくて今年は行けない😭と思っていたらある方から4枚譲って頂いて、嬉しくて涙✨✨✨
2席ずつだったから娘達とは少し離れて鑑賞
今回も素敵なパフォーマンスだった🩰
上級生達のセンター。
女子は3学年ともポアントワークで男子は力強いジャンプが中心。
最後は最終学年のパ・ド・ドゥで、先生がちょこちょこ
「落とさないでよ!」と。
同じ歳くらいでも生徒によってはまだ筋肉が足りなくて先生がサポートしながら女子を持ち上げてる子もいたりして、その直後に
「あ〜、落とさなくてよかった。」
と言う先生の呟きで会場からは笑い声も😆
パリ・オペラ座バレエスクールって言う日本でバレエを習っている人なら誰でも知っている名門のバレエ学校だけれど、とてもアットホームな上に派手な事は一切ない年齢にあったデモンストレーションがとても心地良かった。
日本の場合は小さい子だと5歳くらいからバレエコンクールに出たりして、「バレエ」をやるし、ポアントでのコンクールだって9歳くらいからあったりするけれど、この国では7歳以下に「バレエ」を教えては行けない。
基本リトミック。
なぜ?
偏った筋肉の付け過ぎ、骨の発達への影響などを考慮して。
だから、パリ・オペラ座バレエスクールの低学年の子達は難しいテクニックは全くなくて、表現力重視のデモンストレーション。
ポアントのデモンストレーションは高学年。
なぜそれでプロフェッショナルダンサーになる事が可能なのか。
それはバレエダンサーとしての条件の合う子達だけが残っているから。
パリ・オペラ座バレエ学校の子達は最終学年まで行けない子もいるし、学年をダブっている子達もいる。
はっきり学校から「あなたは別の道に行ってください。」と言われたら納得がいくのかもしれない。
日本のように誰でも上を目指せるわけではないから、途中で見切りをつけて別の道を若いうちから探し出す子たちが多い。そのためにパリ・オペラ座バレエ学校内での学科の授業もちゃんとある。
そして、すべての生徒達が卒業してデュプロマもらえるとは限らない狭き門。
でも日本人が欧米人と同じようなレッスンをしていてバレエダンサーになれるかと言ったら難しいとは思う。
骨格がそもそもだいぶ違うから。
もちろん日本人でも恵まれたバレエ向きの骨格の人が中に入るけれど、基本的にはバレエにあまり向いてない骨格の人が多い。
私もその一人。。。
だから、多少無理して頑張らないと何もできない。
よく、痛いのを無理しても体にいい事ないと言う話を聞くけれど、そうなると骨格が本当に悪い人(←私のこと)バレエを趣味としてやることを自分に言い聞かせるか、諦めるか。
でも、子供はみんな夢を持っていて諦められずにしがみつこうとする子もいる(私のこと)。無理だと分かっていても、どうにかなるのなら、その可能性に賭けてみたいと歯を食いしばってやっている子たちがどれだけ多いことかと思う。
条件が良い人には到底分かり得ない悔しさ、無念さ、もどかしさ…
簡単にに諦められるならバレエの道をとっとと諦めればよかったと思うことが多々あった。
でも、バレエで生きていきたかったっていう自分でもよくわからない矛盾。。。
とにかく、バレエダンサーへの道は本当に厳しいと今日の舞台を見ても思った。
そして、過去二回のデモンストレーションのプログラムを引っ張り出してきて実感した。
努力しても報われない努力というのが存在するなぁということ。
でも、その目標には辿り着かなくても、その努力によって違う扉が開けられるのかもしれない…
と、帰りの電車の中でいろいろ思い巡らせてみた。
そんな厳しいプロの世界だけれど…
一度再開したコンテとクラシックの公演で昨日辺りからまたストライキに入ってるパリ・オペラ座バレエ🩰
12月はまだバスティーユで公演予定のパ・キータに行く予定だけど、やるのかな、どうかなぁ。
プロフェッショナルの仕事として、お金をもらわないとやれないというのが徹底していてフランスらしい。
当然と言えば当然。
だって、プロだから。
日本の
「踊るのが好きだから、お金が稼げなくてもいい。踊れるだけで幸せ。」
でも、プロ…
って言う考え方とは大きく違う。
プロフェッショナルとは何かという定義をものすごく考えさせられる。
それにしてもフランス…
ストライキ大国〜😂
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