🩰母子家庭の子供達にもバレエを習う機会を🩰教育の平等性を求めて。

私自身、つい最近まで9年間、子供を1人親で育ててきた。

母子家庭は本当に大変。

1人で育児して、お金稼いでこなくちゃ生活できない。

うちは幸い両親の家と同じ市内に住んでいたから金銭面の援助こそはないものの子供達のバレエなどの習い事のお世話を引き受けてくれてた。

でも、それすら頼れない人も日本中に多くいる。

私はバレエに助けられて、バレエで生きてきたから何かできることはないかと思って、

「母子家庭割」というお月謝を設定してきた。

そこには私の

「教育は子供達皆も平等で受けられるべき」

という思いがあったから。

18歳で見たデンマークでの原体験が私の基礎になっている。

そこで見たのは

1、大学まで無料の進学制度。

そして、

2、バレエ教室に通う多くの韓国からの養子縁組で来た子供達。

北欧諸国も充実した教育制度は日本でも有名だと思う。

「揺り籠から墓場まで」

その言葉通り福祉が充実しているし、教育面でも平等性が保たれている。

それぞれの努力次第でもちろん母子家庭でも大学まで無償で進学できる上に、18歳以上で勉強している子達にはSUという奨学金制度があって、親の経済的援助なしに子供達は勉強に集中できる。

2番目に挙げたバレエ教室に通っていた韓国からの養子縁組の子達の事。

もう30年前のデンマーク🇩🇰、今よりも移民が少なかった時代だけれど、子供がいない夫婦が積極的にアフリカやアジアからの養子縁組を行って自分の子供としてデンマークの家庭に引き取って育てていた。

学校のクラスにもタイからの養子縁組した子がいたり、当時から両親の肌の色と子供の肌の色が違う事は当たり前のように受け入れられていた。

その中で私が通っていたバレエアカデミーにも韓国からの養子縁組の子達が数名いて、見た目はアジア人だけど、心はデンマーク人という子達と接して、もし韓国の養護施設にずっといたらこんな笑顔や両親から与えられる愛や幸せはなかったんじゃないかなと考えさせられることが多かった。

それで、自分がちゃんとお稽古場を作って、人生かけてバレエの先生をやっていく!と決めた時にどんな境遇の子でもバレエをやりたいのにお金がかかるからできない!じゃなくて、バレエを通して何か自己肯定感を得てほしいと思った。

だから「母子家庭割」を設定して、無料ではないけれど、レッスンに通いやすいようにして踊る喜びや舞台に立つ喜びを持ってほしいと思った。

プロになりたいなら週4、5回以上のレッスンは必要だけれど、週一でも、可能なら週2回レッスンに来てバレエは楽しい💕と思ってほしいと思った。

自己肯定感を高めるためにも、心を豊かにするためにも、集中力を養うためにもバレエをやっている事で損はない。

母子家庭は皆、なりたくてなった訳ではない人たちがほとんどで、それによって子供達の教育の機会が奪われるのは悲しいと今でも思ってる。

今、ここフランスに来て、やっぱり社会福祉(CAFという制度)の充実を感じているし、娘達の友達にも離婚家庭(共同親権)がめちゃくちゃいっぱいいるけれど、子供達はそれぞれの親の家を行ったり来たりしながら習い事に通っている。

日本は片親親権だからお母さんが100%の親権を持ってる家庭も多いと思う。朝から晩まで働いてるお母さん達も少なくない。

でも親が思う事はただ一つ。

子供の幸せ。

子供達がやりたい事があって、それがお金のせいでできないのなら少しでも手助けしたいと思う。

子供達の教育は平等であってほしい。

そのために私ができる事は何かを探してる。

未来のバレエダンサーがそんな苦労している家庭から生まれるかもしれない。

才能があるのに、金銭的理由でスタートにも立てない子が少しでも減るように、日本でのバレエの先生活動を一旦停止している今は、バレエ以外でも何かできる事はないかを考える。

でも,結局のところ基本的にはバレエが中心で考えてしまうけど…

勉強だけではない非認知能力を育てる教育で、自己肯定感を伸ばし、将来的に自分の道を開拓していく子達が増えていく社会になればいいなぁと壮大な事を考えてみた。

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