🩰お金がないとプロのバレエダンサーはなれないの?バレエを続けたいけど…
ウチは一般的なサラリーマン家庭で余ってるお金がないけど、周りはお金持ちのお家が多い…。
そんなご家庭も多いと思う。
この記事を書いている私自身も超一般的なサラリーマン家庭でバレエダンサーを夢見て育ったうちの1人。
だから、父から言わせるとバレエは「金持ちの道楽」だった。
週5、6回のレッスン代+コンクールレッスン代…
正直なところ、バレエはお金がめちゃくちゃかかる。
お金が湯水のように湧いて出る家庭ならまだしも兄弟、姉妹がいる一般のサラリーマン家庭にはとても厳しい。
週1、2回じゃバレエダンサーは正直難しい。
ある程度の回数が必要。
地元で安い教室もあるかもしれないけど、さらなる高みを目指して交通費のかかる有名な先生のところに移籍すれば、毎月のお月謝も高くなるだろうし、交通費もバカにならない。
※バレエ教室を移籍して、高いお月謝を払ってもバレリーナ🩰になれるとは限らない。
なぜならその子の持ってる
素質によるものが大きいから。
私がバレエ教室を持っていた当時の生徒達はほぼ地元の子で、歩いて来れる子達がほとんどの地域のお稽古場だった。近いから、お月謝が高くないから私の教室を選んでくれたと正直に言ってくれるお母さんも何人もいた。
でも、一方、
値段が高い事や知名度、ブランド価値を見出す人も多い。
「安かろう、悪かろう。」
バレエ教室をそう言う基準で選ぶのも悪くはない。
私は可能な限り地元の人達が寄り添えるような教室にしたかったと言う私の価値観でバレエ教室を運営し、そうなってくれたと思ってる。
だから、発表会費も下記の内訳で小学校低学年くらいまでは、衣装代2着、タイツ代、サテンシューズ代込みで6万円ほどに設定するなど極力保護者の負担を減らすようにしていた。
私は自分自身がシングルマザーだったから、母子家庭の子でも発表会に参加しやすいように上記金額し、後日のプラス料金は絶対に取らないように運営した。
そうする事で、母子家庭の子ども達でもバレエが身近にあって欲しいと思って。
だから、お月謝も母子家庭割りというのを設定していた。
母子家庭は本当に大変で、片親にかかる負担が半端ない。
それでも、
「子供の教育というのは平等であるはず!」
と言う私なりの信念があって、親の収入で子供の憧れや夢がお金問題で挫かれるのはおかしいと思ったし、悔しいと思ってた。
それでも・・・
コンクールとなるとどうしても別になる。
最低でも
- コンクール参加費
- 衣装代
- 大きい子だとトウシューズ代
と言う費用がかかり、バレエの先生もボランティアではないから
- コンクール指導代
- 会場まで行く交通費
等をお月謝とは別に頂くことになる。
けれど、
男子だと「男の子」と言う理由で、コンクールも女子ほど出場しなくてもチャンスが多い。
でも、女子で、本気でバレエダンサーになりたいとなるとそこは話が違う。
よっぽど才能、スタイル等に恵まれていればコンクールにそこまで出なくてもどこからかチャンスはやってくるかもしれないけれど、日本人女子は自分でチャンスを掴みに行かないと勝手に転がってくることはほぼない。
この動画でシルヴィ・ギエムのが語っている通り、「ギフトがある」「その上で努力する」
他の動画でもギエムは親から譲り受けた身体的条件が重要と答えている。
キレイゴトだけ言うならコンクールに出なくてもバレリーナになる事はできるけど、どうやって海外への扉を開く?
有名バレエ学校と繋がりがあるバレエ教室ならそれなりにお月謝も高いから結局お金が結構かかる。
海外のバレエ学校への道が繋がるコンクールに出場してスカラーシップをもらえれば最高なんだけれど、それもまた難しいし、それでも渡航費、滞在費等昨今の円安の影響もあり、親が払う相当な金額が家計を圧迫する。
フランスにいると村に住むその辺にいる子達(男女問わず)のスタイルの良さに驚かされる。
骨盤がどうしてそんなにまっすぐ立ってるのー?
何でそんなに首筋綺麗なのー?
手を横に広げて(アラセゴン)何で肘が落ちないの?何で肩が上がらないの?
何も考えず出した手足が長くて美しい子が多いバレエとは関係のない田舎の子達。
(なんなら先日田舎のスーパーで見たおじさんの歩き方、立ち姿がダンサーみたいでびっくりした…そんなフランスの田舎。)
そんな子達が多いヨーロッパ諸国や諸外国、たとえ海外にバレエ留学できたとしてもバレエダンサーになれる保障は一切ない。
だから、お金がないと厳しい。
よっぽどの才能がある子以外。
100人に1人、1000人に1人か…お金がなくても持って生まれた才能プラス努力だけで、海外でバレエダンサーになれるのかもしれない。
本当に日本人女子は大変。
それに、バレエダンサーになりたい子達は全員信じられないくらいの努力する。
超高学歴の人が、学歴なんて関係ないと言う。
成功した人たちが努力に優る天才なしという。
でも、
努力の量は皆同じくらいすごいのに、
生まれ持ってる素質によって讃えられ方が違う現実。
一方は結果として世に知れ渡り、
一方は結果を残せず、努力の甲斐も虚しく消えていく。
そして確率で言うと圧倒的に後者の方が多い。
もちろん努力して何も残らない訳ではない。
自分の糧となる事、自分の人生に役立つ事も多くある。
そのためには心の切り替えが大切。
もしも、ロイヤルバレエやパリ・オペラ座バレエやボリショイやマリンスキーやハンブルクバレエやその他のヨーロッパのバレエがコールドバレエまでほとんど東洋人で埋め尽くされたら?
ほぼ、日本人ダンサーだけの日本のバレエ団で見るバレエと海外の有名なバレエ団が全て似たような光景だったら鑑賞する側の日本人は誇らしいと思うのか、東洋人が多すぎてヨーロッパのバレエ団の良さが失われたと思うのか…。
けれど、
男子は日本でも世界的に見ても人数が少ない。
だから、身長があって、踊れたら活躍できる場所は女子より圧倒的に多い。
日本にはコール・ドで
生活できるバレエ団がないから
運を掴むのに海外へ行く。
でもそのためにはお金が必要。
YAGPアメリカグランプリで奨学金をもらうのも交通費にお金がかかる、例え才能があってプリ・ドゥ・ローザンヌのビデオ審査に通ったとしても無料じゃ行けない。
しかも、バレエ教室によっては先生(達)の分の渡航費、滞在費(食費等)全てにおいて生徒の親が負担するところも少なくない。
なぜなら、バレエの先生はボランティアではないから。
バレエの先生達はバレエを教えて生活しているから。
前述の通り、才能や身長、スタイルなど全てが突出してある子であればお金がなくてもどこかからチャンスは舞い込んでくる可能性はあるかもしれない。
でも、そこまでの容姿、技術力どのレベルも欧米人並みに達してない子たちは自分でチャンスを掴むためのアピールをしていかないと世界では埋もれてしまうし、才能があったとしても自らの手でチャンスを掴みにいかなければ潰れてしまう厳しい世界。
だから言える事は趣味として、稼ぐことを全く考慮に入れなければ、女子は特に日本でセミプロにはなれる。
また、容姿、技術のいずれかが突出している、または両方あれば今はいくつかのバレエ団でソリストとして国内でも稼ぐことは可能。
でも、海外で活躍するようなダンサーを目指すのであればある程度の資金力、親の経済力が必要になってくる。
そうじゃなければどこかで自分の区切りを付けて方向転換する。
今と30数年前では話が全く違う。
日本の経済力も違う。
不景気、円安の影響で、現代の子達はさらに生活が厳しい。
私たちの若かった頃の時代とは比較にならないほど、欧米の物価は上がっている。
今はプロになれそうなレベルの子達も多くて日本のバレエのレベル自体非常に高い。
それなのに、日本のバレエ団では最初からは生活できないし、生活できるようになるかの保証もないから海外に出るしかない。
日本政府は動かない。
岩のように動かない。
考えるべき問題である。
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