フランスの田舎にはバレエ教室がない。
クラシックバレエの認知度が驚くほどない‼️
フランスに来る前、バレエ用語は全部フランス語だからフランス人はバレエに対してある程度の知識は何となくでもあるものだと思っていたら皆無だった…。
そして、たとえ、クラシックバレエと言う習い事があってもまともに教えてくれるところがほぼない,フランスの田舎。
乗馬クラブは至るところにあるけど。
だから乗馬を教える技術はとてもレベル高いのにレッスン代は他の習い事変わらない。
日本だと乗馬は高額で、なかなか身近に感じられない習い事だけど、フランスの田舎はクラスに2、3人乗馬習ってたり、小学校の時はやってた!という子が日本のバレエ習ってる子と同じくらいの感じでいる。
その逆で、娘達の友達やクラスメイトでバレエと習ってる子…いない。
乗馬用の備品もその辺のスポーツ用品店でかなり大きな割合を占めてるから手頃な値段で買える。
でも、
フランスでのクラシックバレエ…
若干、古臭い踊りと言う感覚が今の若いフランス人たちにはあるのかもしれない。
バレエ・リュスの時代、イサドラ・ダンカンが裸足で踊るのを好んだように、今の人たちはコンテを好むし、自由なダンスを好む。
色んなスタイルで自由に体を動かせる魅力。そして、どんなスタイルの人でも様々な表現力が評価を得てフランスでは職業として成立することも多い。
それに反してクラシックバレエは条件の良い限られた人達だけが収入を得られる狭き道。
スタイル、感性、表現力、存在感など全てにおいて特別なものを持ってないと厳しい道。
だから、フランスのバレエ講師の資格を取る際の専門分野(ジャズ、コンテ、クラシックバレエのうちの1つ)でクラシックバレエを専門として資格認定取る人は少なくともパリ郊外の田舎にはいないらしい…
需要がないから。
どのダンススクールも先生はフランス政府認定バレエ講師の国家資格を持っているけれど、専門「コンテ」が中心でバレエとは名ばかり…。
基礎的なバレエのレッスンすらできない。
しかも、ここ辺りのダンススクール、体験の日も含めて親の見学が一切禁止。だから、どんなレッスンが行われているから見たことがない…
フランス人は日本人と比べてクラシックバレエの身体的条件が整ってる子達が多いから、アンデオール!と言われなくても1番ポジションで立てば、もちろん自動的に美しいアンデオールで立つ事ができる子達が多いし、アラセゴンの腕一つとっても正しいポジションに考えなしで来る子達が多い。(もちろん全員ではないけれど。)
だからなのか…
バーレッスンがなくていきなりトウシューズ履いた日もあるらしいし、写真撮影だけで時間終了した日もあった。お菓子持ってお楽しみ会だけで終了するのも少なくない。
バレエのレッスン週一しかないのに!
ある日、下の子がレッスンに行って車に乗り込んできた時に寒い,寒いと言って乗り込んできたから
「レッスンしたんじゃないの?」
と聞いたら、おしゃべり会で終わった…と。(フランス人はものすごくおしゃべりが好き。)
結果、1年間レッスン代払って何になったのかと言うと、私の勉強代になった。
パリ・オペラ座バレエやパリ・コンセルヴァトワールは別格でそれ以外はちゃんとしたレッスンをするところもあるけれど日本のそれと比べたら圧倒的に少ない。
ダンスはあくまで子供時代に楽しむもの。
仕事ではない。
が線引きされている感じ。
本気でその道でやりたいのならパリ市内の私立のバレエ教室か国立のバレエ学校に通う他ない。
でも、年度の終わりにいろんな場所の発表会巡りをしていて一箇所だけ素敵なところを見つけた。
その後、入会したくて、体験行かせてもらったら更に素敵だった❤️
どんな先生か…
日本人の先生。
やっぱりきっちりしていてレッスンも私の知っているクラシックバレエだった!
横で見ている私がウキウキしちゃうくらいバレエのレッスンだった❤️
当たり前だと思っていたバレエのレッスンがそこにあった。
みんなレオタードきて、シニョンにしてたのに感動。
ちなみに娘達が行ってたお教室の子達は美しい金髪を靡かせながらレッスンしてたらしい。
ピルエットしたらどうするの???
そんなのしないし、みんなできない。
あ〜ね。。。中学生…
そんなこんなで迎えた年度末の発表会。
トウシューズで踊る振りでさえも、もはやクラシックバレエ要素はなかった子供達のバレエ教室の発表会…
本当は今年度から日本人の先生のバレエ教室に通いたかったのだけど、なんせ田舎。
交通の便がなく、車でもかなり時間かかるし、高校の授業が忙しすぎるから今は断念してお家レッスン🩰
良い先生との巡り合いはなかなかないものだから、通える余裕ができたら絶対行かせたい。。。
その日まで、お家レッスンでどうにか3年前の状態に戻してあげないと…。
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