日本ではよく、「これは伝統だから」「前からそうだから」「決まりだから」って言う言葉で物事を終了させようとする。
疑問を持ったことに対して上記の言葉を使って強制終了。
ガシャン!
私はものすごい天パで、高校が昔ながらの校則が厳しいところだった。
スカートは膝より下。
髪はおさげ。
ゴムやピンの色は黒か茶か紺。
帰宅途中の寄り道一切禁止。
体育中に担任の先生が誰もいない教室に入って生徒達の持ち物検査を抜き打ちでやるのも日常だった。
個性なんて要らない。
皆一緒の見た目でないとならない。
天パの私は3年間おさげができない長さに髪の毛を切る事を禁止された。
理由:天然パーマだから。
理不尽だと思った。
その当時は縮毛橋正はなかったけど、もしその当時の縮毛矯正技術が今のようにあったらもれなく美容院行ってこい!と言われかねなかった。
パーマは禁止なのに、ストレートにする私から言わせたら逆パーマ(ストレートパーマ)は有りって矛盾がひどい。
そして、
制服も全て新品を購入させられる。
たとえ、知人や兄弟が同じ高校だったとしてもお下がりを使うので、買いませんは通用しない。
学校の言い分としては
「4月からの新しい高校生活、真っ新な気持ちで始めるためにも全て新品を!」
という事だった。
リサイクルして何が悪い?と思うけれど、学校に従わないとどんな事が待ち受けてるか分からないから、という事で靴、制服、コート、バッグ類、全て新調。
全然使われてないようなお下がりもあったのに…。
伝統、前からあるもの、校則。
何度となくその言葉に違和感を持ってきた。
オペラ座バレエのストライキ(10日から交渉再開で公演も再開)を見て思うのは、今までのダンサーが「これは伝統だから。」とか、「決まりだから。」と思ってた事も今の若い人たちの若い感性で時代に合わないと思って改正させようと努力するという事。
そのやり方が強行で、ストライキという手段であっても。
正しい,正しくないの賛否両論はあるし、フランスはバレエダンサーが国家公務員だから税金が投入されている事に対して批判的な意見もある。
いずれにせよ、我慢して現状に裏側で文句を言うだけでなく、実行に移したという点では評価されるべきだと個人的には思う。
一方、日本のバレエは…と言うと、
例えばチケットノルマは伝統だから、昔からあるから…以前はもっとあったから今はマシとか…
コールド・ダンサーが給料もらえないの当たり前。
収入ない現状も昔からそうだから…。
日本は国家公務員じゃないし、お嬢様の習い事の一部でしょ?
好きな事やってるんだから、給料ないのは当たり前。
みたいな感覚がある。要は習い事感覚から抜け出せない。
バレエを踊る=好きな事
日本でバレエダンサーになる=収入なくて当然
はどう考えてもおかしい。
プロフェッショナルを名乗るなら、多少なりとも稼げないとそれはプロフェッショナルではなく、寿司屋で言う見習いのようなもの。
一流の職人になったら給料は支払らわれるのは当然だと思う。
でも、バレエでの収入がない状態が一生続く人もいる日本のバレエ界。
バレエダンサーという職業は闇。
華やかに見える裏側では、給料が出ない…。
一般的には給料が出ないのはボランティアか趣味か習い事。
新国立バレエのダンサーでさえ、コールドだと生活が難しい日本の現状。
ダンサーのレベルは本当に素晴らしいのに!
もう少し、国として考えて頂ければなぁとフランスのストライキを通して考えた。
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