私は年齢的に言えば、駐在妻と言われる人たちと同じくらいの年齢。
友人で某国(フランスではない)に旦那さんの都合で赴任している家族がいるけれど、本当に大変そう。
日々、サバイバル。
私がその友人から学ぶことも多いし、心から尊敬している。
いつも自力の私は、
駐在という言葉自体が遠い存在だし、それよりもさらにヨーロッパ在住ではない友人達の話を聞いて「憧れ」も抱く。
旦那さん強いなぁと。
私の中では、駐在妻になれると言うことは海外進出も厭わない強い精神力を持つ夫と結婚したという点で「夫選びに成功した人たち」と思ってる。
だから、その駐在妻なる人たちも尊敬する。
私の友人達がそうであるように、自分の都合ではなく、夫の仕事の都合で海外渡り、知らない土地で海外生活を行って、場合によっては多言語使いながら子育てもすると言うのは半端なく苦労がいる。
私自身、専業主婦の母の元で育ってきたから夫は給料を稼ぎ、妻は家の事をすると言うのにもそんなに違和感はない。
だから、この日本の不景気の時代に駐在妻というと、海外転勤ができるくらいの意欲を持ったすごい旦那さんがいると言うイメージ。
私の年代(50歳前後の人)なら、多少は理解してくれると思うけれど、夫が駐在で外国に行くことになったと言われたら、すごい!!!って思えるんじゃないかと思う。(もちろん全員の考えがそうではないのは十分知ってるけど。)
もちろん、国によってその海外赴任の意味合いも異なる。
アジア、アメリカ、南アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ…
一口に海外と言っても全然違う。
でも…
以前、フランスに学生ビザできた若い子と話していて今の若い子の捉え方は全く違うんだと驚いた。
「駐在妻ってダサいですよね。夫の収入に頼ってるだけで他力本願。自分では何もしてないし、海外で働く力もない。というか、権利が与えられてないわけで。それで、自分は外国暮らしってマウント取ってくるの、意味がわからないんですよ。」
衝撃だった…。
なんか、ボディブローを思いっきり喰らった感じ。。。
私の価値観を180度ひっくり返された。
まさにジェネレーションギャップ。Z世代?
そして、付け加えて
「(駐在妻という)狭い空間の中で、フランス語も喋れないくせに、旦那の職業とか地位で妻達の間で優劣付けるとかってバカっぽいんですけど。」
ふへー😱
そこまで!まぁ、そういう人もいるかもしれない…
でも、全員の駐在妻がマウントの取り合いしてるわけではない…と思う。多分…。
(かく言う私も数年前に一度、フランス在住の駐在妻の方に、
「ご主人のご職業はなんですか?」
と聞かれたから、
「夫はいないです。子供だけです。」
と返事したらかなり困惑されていて、逆にごめんなさい!驚かせて…🙏と言う事があった。)
最近の若者は意見がしっかりしててすごい…💧
まあ、かく言うその若い子はフランス語ペラペラ。
もちろん学生ビザでフランスに来て、フランス社会の中で親に頼らずアルバイトして生計を立ててるし、自力でフランスで労働ビザを取ろうとしているから、私も何も言えない。
前提として、フランスに同行者として長期滞在する場合はビジタービザで入る(うちの場合、娘達がビジタービザ)。
その場合、フランスで収入を得ることは禁止されているし、ビザ取得の際に、
「私はフランスでは働きません。」
と、一筆する必要がある。
だから、基本的には働けない。
私自身は長期学生ビザで自分の意志でフランスに来たから、月に20時間までだったら働けるけど、なんせ田舎暮らし。
子供の学校の送り迎えもあったりして学生しながら働くのは時間的にきついので貯金を切り崩す生活。
また、駐在家庭はパリの場合、15、16区と治安のいい高級住宅街に住んでいることが多いけれど、それも子供達の学校が基本的にはパリの西側に固まっているから。
インターナショナルスクールも、日本人学校も、日本語セクションがあるフランスの現地校も全部パリの西側。なんなら、パリ・オペラ座バレエ学校もパリ郊外西側のナンテール、ベルサイユ宮殿もパリ郊外の西側にある。
正直、一般所得層は
なかなか住める地区ではない。
日本で言うと、白金?のイメージだと思う(都心の富裕層の住む街の名前を知らない)。
エッフェル塔、凱旋門は徒歩圏内。シャンゼリゼ通りだって歩いて行けちゃう。
それに、子供達が学校に行ってる間はパリのカフェで優雅にお茶とか、美術館巡りとか容易にできる時間がある(するかしないかは別問題として)。
日本人学校だとバスの引率とかPTA的な仕事があったりすることも多いからママ達大活躍!で忙しかったりするけれど、田舎のようにパン屋やスーパーひとつ行くのに車で行かないと行けないとか言うことがないから、車を運転する必要もないし、何なら家の一歩外出たらパン屋やスーパーがあるって事も!
時間の有効活用ができる。(パリの場合。)
田舎暮らしだと、パリに出るにも一苦労。帰りの電車も気にしないといけない。ストライキも電車の故障も考えなくちゃならない。常にプランBを持って行動しないといけない。
終電早い。21時台…
でも、もし、
15、16区あたりに家が見つからず、駐在で初めてフランスに住むのに13区の中国人街とか19区の不法移民が多く暮らしている場所とか、パリ郊外のサン・ドニとかに住居をあてがわれたら同じパリでもパリのイメージがもれなく崩壊すると思う。
というか、3日で帰りたくなるかもしれない。
憧れのパリは何処…みたいな感じ。
その辺の地域は白人の姿は驚くほど少ない。
フランス語も聞こえない。おしゃれカフェもないし、おしゃれなパリの街並みもない。
13区の一部の地区であれば中国人、カンボジア人、ベトナム人などが多いし、
19区の不法移民が多い地区では、中国人、中東系、アフリカ系の人が多い。
サン・ドニは中東系、アフリカ系の特にイスラム教徒が多い地区。10年ほど前にフランスであったテロもここにアジトがあったし、テロの現場となったサッカー場もサン・ドニ。
(補足:2024年サン・ドニ地区はイスラム教徒が多いからクリスマスの装飾を飾らないことにしたらしい。もはや、キリスト教文化のお祭りっぽさもをも受け入れない地区…)
話は脱線したけれど、とにかく今の若い日本人の子達と私たち世代の物の価値観って相当違うのかもしれないと思った出来事。
時代の流れ的に自分でどうにかする方がカッコいい、一人の人間として人に頼るのはダサい。
女子でも、男子でも。
そういうことなのかもしれない。
同年代でも価値観や基準が違う。
ある人にとっては受け入れられるものも、他の人にとっては受け入れ難いこともある。
さらに年代が大きく違えば、同じ時代に生きてても物の見方という点においては根本的から異なるものもあるのかもしれない。

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